孫子

孫子 (講談社学術文庫)

孫子 (講談社学術文庫)

 帝国宇宙軍最高司令長官曰く、大変な良書であり、陛下もお読みになるこを深く進言します。(一部改変)帝国宇宙軍最高司令長官の強い推薦もあり、以前からこれら原書を読むことを目指している余は、機会を見つけてこの本を購入した。余は、購入しても多忙で放置し、数ヶ月後にふと読書を行うことが多い。孫子は購入から約一ヶ月が経つだろう。
 全体的な感想を述べると非常に読みやすかった。巻末の解説を除くと孫子の原文は260ページ。時間をかけずにすらすらと読めた感じが強い本である。漢語の各翻訳の種類を忘れたが、口語文、文語?、漢文、筆者解説の4つで孫子の各内容を読める内容になっている。余は、文語と漢文を飛ばして読んだ。理解する上で、不要と考えたからである。漢文などはまた機会があれば読んでみたいという気持ちはある。また、本書の孫子の原文は発掘された最古のものを使っている。その点で、後世の追加していない原文に近い孫子が楽しめると思う。
 さて、本書。孫子を呼んで感じたのは、まったく持って正論であるということである。戦わずして兵を屈するや兵の形は水に象るを代表する孫子の言葉。理想論という反論もあるだろが、これを理想論と考え、本質を理解していないものは、戦争に敗北する。本書を読んでそれをひしひしと感じた。世界最古の軍事書物である孫子。その最古の兵学書の名前に恥じない内容であり、現在でも多くの場面でこの文献の内容は応用することが出来るはずである。
 孫子は優れて軍事の本質、戦争の本質を理解していた人物であった。同様の理解が出来る人物が国政を運用するは、安定した平和な世界を作ることが出来ると感じた。戦争の被害の最小限化など非常に面白い内容であり、大いに参考になった。江戸時代の庶民はこれを平時に会話中で使っていたそうである。余もその様に、この孫子の理論。内容を真に理解できるように、暗記できるように心がけたい。

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