シルクロード全集第四集を見て。

 コラムにするか事象にするか迷ったが、コラムを最近書いていないので、コラムとする。

 本日、BShiでシルクロード全集第四集が放映された。最初から生で観るつもりは無く、寝るという過失を犯さなければ、大学で勉強し、帰宅後視聴するつもりであった。しかし、寝てしまったので家で勉強を時間を決めて行い、それを終えてからMPEGキャプしたものを視聴する。シルクロード全集はBShi専用の番組である。周知の事実だと思うが、古いシルクロードと新しく撮影したシルクロードが連続して放映される番組であり、地上波と新旧の放映順が異なる。
 第四集の舞台は、ホータン。旧シルクロードは、タクラマカン砂漠のオアシス都市の生活風景を主に流れ、新シルクロードは、タクラマカン砂漠の幻の遺跡ダンダンウイルク(現地ウイルグ語で象牙の家の意)を主眼としている。
 旧シルクロードでは、ホータンオアシスで白玉川で玉(ぎょく)を回収して生計を立てる親子や、絹生産、ダンダンウイリクなどの紹介である。だが、全体的にホータンの人々の生活風景を写したドキュメンタリーである。
 新シルクロードのほうは、仏教遺跡やダンダンウイリク発掘記的な内容である。ダンダンウイリクはタクラマカンの砂に埋もれる幻の遺跡である。そこで発見された新しい壁画、通称西域のモナリザなどを主眼と置いて写している。
 
 さて、双方を観ての感想であるが、新旧の対比が面白い。玉は旧シルクでは30元程度で取引されていた。しかし、現代では100倍の3万元で取引される。非常に高価な価値あるものとなっている。また、玉の採取方法も昔は手で拾っていたが、今は大規模な重機で掘り返し、一攫千金を狙う状態になった。ほかにも存在する新旧の楽しみは見る人に委ねる。
 個人的に、新シルクロードが好きである。旧の味わいも良いが、仏教美術の美しい映像。特に西域のモナリザが美しい。尉遅(ウッチ)派と呼ばれた絵師が書いた独特の線。屈鉄線。この画法が大変美しい。西域のモナリザの遠くを望む瞳、不思議な微笑み。実際に映像を見て、味わってほしい。
 ダンダンウイリクは、砂に埋もれる遺跡である。風の気のままで姿を現し、また消える。その神秘性、雄大さに感動した。
タクラマカンの砂に埋もれる王国の遺産。眠りから覚めた風景をぜひ観てみたい。

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