去る29日。読書睡眠を2回してしまった。そして、2回の読書睡眠で、夢を見た。最初の読書睡眠は、良夢。そして、2回目は…。壮烈な悪夢であった…。夢、人間がレム睡眠に入ったときに見ると言われている脳が見せる架空の記憶。 
 良い夢は、心の中にしまっておこう。特に予言的な予知夢である感じは無かったので、危険性は無いだろう。また、これはかなり個人的な内容であった。悪夢の内容も個人的であったが、良く余は現実世界で夢で見たことを経験する。某マトリックスの台詞を引用して、「デジャビュだ。今黒い猫が通って、もう一度通った」等と発言することがある。よって、この悪夢が残念ながら現実のものとなった時に、この台詞を使うときに、諸君等に危機喚起を行うために、ここに内容を公開する。
(尚、全て夢の産物で、フィクションである。)

 読書をしながら、2度目の読書睡眠に入る。恐らく29日の20時過ぎと思われる。

 ふと私は気付く。ここは我が母校の高校ではないか。教室に座っている私は周りを見渡し、それを確信する。そうか、私は高校生だったのか。帝国宇宙軍最高司令長官も、居るではないか。しかし、同じ高校では無い軍務大臣も居る。はて、不思議である。その理由を考察しようと窓の外を眺めた。そこには、顔が見えない一人の少女が立っていた。
 「貴方を殺します。」
 なに!驚くべき台詞をその顔の見えない少女は発した。少女はその一言だけ言って、走り去った。余りに一瞬の出来事だったのと、驚きで私は普段はしないが必要な罵倒の一言も発することは出来なかった。私はただ呆然と机に座って外を眺めて居ることしか出来なかったようだ。

 数日後、学校にテロを仕掛けるという手紙が届いたという噂が流れていた。この穏やかな田舎高校にテロだと。まったく50年代や60年代の安保闘争ではあるまいし、いまさら、日本国内でそれもこの高校に政治的思想を持った過激派がこの高校を狙うことはありえない。私はそう分析していた。だが、噂は広まり、全校集会が行われることになった。
 私たちは、整列して並んだ。私の右となりは重要な人物で固められていた。帝国宇宙軍最高司令長官と軍務大臣である。軍務大臣は同じ高校ではなかったが、名列的に無理やり入れるとこのあたりの位置になったのは確かだ。思い出す。集会の時は、帝国宇宙軍最高司令長官と共に、美しい整列の仕方をやろうと考えていたことを。不動の整列を私たちは実施した。整列を終えて、先生がプリントを配りだした。どうやら、学校を騒がしているあの噂に関するもののようだ。
プリントが私の手元に来る前に誰かが言った。
 「プリントの後ろに何か書いてあるぞ」
 何が書いてあるというのだ、さすがの私も知りたくなった。そして、プリントが届くのを待った。そして、第二斉。
 「爆弾?」
 まさかな。一部生徒が慌てる。
 遂に私の元にもプリントが廻ってくる。表には、「最近校内で噂されている内容について」と題された内容が綴られていた。
 私は、裏面を確認した。そこには、あの少女が居た。
 「貴方を殺します。」
 気付くと私は、体育館の外へ駆け出していた。不覚にも超自然的現象に敗北したのである。
 その直後、大きな爆発音が後方で起きた。振り向くと大きな炎が立ち、体育館は半壊していた。
 
 つぎに気付いたとき、私は車の中に居た。私は尋ねた。
 「どこへ行く」
 「お父さんのところへ、家族の下へお送りします。」
 「そうか」
 まだ意識のはっきりしない私は、それだけをまず聴いていた。
 そして、記憶がよみがえる中、もっとも心配する内容を問うのだ。
 「帝国宇宙軍最高司令長官は?軍務大臣は?テロは?」
 「帝国宇宙軍最高司令長官を含む、多くの方が爆死されました。」
 私は死んだように固まった。そして、その次の言葉が少し私に安堵をもたらした。
 「軍務大臣は、救出作業に率先して加わり、負傷されましたが、無事です。」
 だが、私は絶望の淵にいた。
 私が理想とする体制を構築するための重要な人材が失われたのである。なかでも、帝国宇宙軍最高司令長官の損失は、それの崩壊を意味する。私は余りの内容に、もう一度気を失ってしまうのであった。

 つぎの場面。私は薬を持って家に居た。どうやら精神安定剤のようだ。私が最愛の人を失ったことで、自殺しないように調薬を受けたものだと、家族が説明してくれた。だが、そんな記憶は無かった。病院に言ったのなら、軍務大臣に面会したかったと思う。
 
 最後の場面。私は自転車通学であった。だが、なぜか徒歩で高校の近くまで登校していた。あれだけの騒ぎがあったのに、私は登校し、無傷だったのか数十名の生徒が学校の近くに居た。私が校門をくぐり、下駄箱に向かったとき、あいつが現れた。
 「貴方を殺します。」
 情けない。再び私は後ずさりし、逃げようと走っていたのだ。だが、私は、逃げ切れなかった。そこで、背中を指され、出血する。私は、この程度で死ぬのかと思いながら、最後の時に最後の言葉を述べた。

 目が覚めた。異様に心臓の鼓動が早い。ああ、あれは夢か。実際夢を見ながら、夢だとは感じていた。

 その後、夜分遅かったので、軍務大臣に電話を入れ、事情を説明した。それから朝まで起きていた。 
 
 
 内容的に小説っぽくしてみた。大筋としてはこれに沿っている。但し私は殺される前に目覚めていることが異なるかな。精神的には殺されたと思う。大帝国の主要人物を暗殺されたことで、私の精神的な支えは崩れているからである。

以上、夢の内容と夢の感想でした。


おわり。

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