新世紀エヴァンゲリオン 第壱話 使徒、襲来

 急に全話の視聴をしたくなった。よって視聴した。
 第1話は爽快な流れで始まる。初めてこの作品を見る人に、このアニメーションがロボットと怪獣が戦う物語だと認識させることという役割を果たしている。国連軍という通常兵器での戦闘また、国連軍が保有するN2(2は上付き文字であるが)兵器でも足止め程度しか出来ないことを視聴者にそして、国連軍に実感させる。前半はそのような敵、使徒の圧倒的強さを見せつけている。エヴァンゲリオン全体にいえることでもあるのだが、このように描写の質が実に高い作品である。
 後半は、人間的な側面を描く。父親に呼ばれた子供がロボットのパイロットとして戦わなくてはならないという非現実と父親と子供の喧嘩という現実をうまく絡み合わせている。その過程に入るまでに描かれる移動時の描写も台詞の内容がSF物が好きな人を興奮させるのである。
 1話ではEVAと使徒は戦闘をしない。初号機が戦場に登場するだけである。だが、発進過程や冬月先生と碇のやり取りなど見所は多い。最近の映像作品では次の話をすぐに見たいという欲求が起こることは少ない。それだけ、絶対永久皇帝を楽しませる作品がなくなってきたのである。だが、この1話を見た人は、次週の話がどれだけ見たかっただろうかと思うのである。

copy right 大宇宙拡大大帝国建国委員会 2004-2018.