ユートピア (岩波文庫 赤202-1)

ユートピア (岩波文庫 赤202-1)

ユートピア (岩波文庫 赤202-1)

 前から読みたかった本である。今まで入った事がある店舗型の書店では存在を確認できず、大量中古本購入時に手に入れることが出来た本である。エヴァ熱はまだ維持しているが、音声(台詞)を聞きながら、本を読むのも良いと思い始め、今日は読みかけのユートピアと後1冊の本を読み終えた。恐らく土日は読書で時間を潰すことになるだろう。
 さてこの本は、何処にも無い理想国家、ユートピア国についての解説と紹介の本である。ある人物との出会うことで、ユートピア国という存在をしり、その詳細を相手に話すという構図である。しかし、対話式の本ではない。
 ユートピア国の概要から始まり、法律制度、都市(首都を代表例として挙げている)、職業、生活・家族制度、福祉制度、戦争、宗教という内容が章毎に分けられて解説されている。
 読んでみて、確かにユートピア国の体制制度は素晴らしい部分があるが、トマス・モアが章末に書いたように疑問、問題点もあると感じた。しかし、理想国家的な大帝国を建国するという志を持つ余にとっては、少なからず参考になった。18世紀に書かれた本なので、ユートピア国は中世に一般的に存在する技術水準の国であり、SF的な国家を描いているものではない。

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