NIN×NIN 忍者ハットリくん・ザ・ムービー

 1980年代に放映された同名のテレビアニメを題材とした実写映画。アニメ版とは少し設定が異なっていたが、その点は特に気にならならなかった。ハットリくんは見たことはあるが、正規の放送枠によるものでもなく、単発だった。ハットリくんは余の知識の中では、パーマンと同じぐらいである。
 この映画の感想だが、思ったより面白かった。面白いと思うのは、その映画に期待をしていなかったが、その期待を良い方に裏切られた場合か元々期待していたがそれ以上に面白かった時に思うことである。前者は進んで見る気が無かった作品に多く、後者は進んで見る作品に多く見られる。
 この映画は、偶々この時間帯に視聴する番組が無く、どのように古畑につなげていくかを考えていたときに、2時間の時間つぶしとして見たものだった。この映画が劇場公開されたときは、また馬鹿な映画の一つかとぐらいしか思っていなかった。
 しかし、実際見てみるとストーリーは王道を取り入れたものであった。例えば、主人公が虐められていて、ハットリくんのような人物が現れて、大きな変化を見せるところ。ハットリくんのライバルが最後は仲間として感動的に助けてくれる点などである。
 CGのうそっぽいところが弱点となるのがこの手の作品だが、作品自体がまじめで硬いSF作品で無かったことで、許せる範囲どころか楽しめる範囲の作品となっていた。

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