今日の風景

 あらずじ
 パターンブックに移行した私は読書睡眠と闘いながら、4冊の岩波文庫を処理する。日付が変わる頃友人と別れ執務室に帰った私は新しい本を読もうとしていた。それは、善悪の彼岸を補完する道徳の系譜ではなかったのだが・・・。

 深海に潜む
 クリムゾンリバー2を適当に視聴し記憶を確認した私は、固定されたパーソナルパターンの束縛を受け、新しい本を探した。そして、この本は当然道徳の系譜となる予定だった。道徳の系譜を取り、岩波文庫特有の素晴らしい表紙説明と後書きを確認した。それらは、道徳の系譜善悪の彼岸を補佐する本であることを明確に示していた。だが、ここでパターンが揺れた。物語=小説が読みたい。
 そこで自然と手にしていた本は、トム・クランシー著レッドオクトーバーを追え(上巻)であった。トムクランシーの本は去年の8月か9月頃記録を確認すれば分かるが、秋までに大量購入していた。それは、某著(失念した)が、トム・クランシーの本を読みなさいと進めていたからである。そして、その時トム・クランシーが潜水艦映画の最高傑作、レッドオクトーバーを追えの原作者であることを知る。この時トム・クランシーの著書を購入した手段は中古購入であった。レッドオクトーバーを追えは在庫切れで購入できなかったが、その他のトムクランシーの著書を購入できた。
 記録に無いと思うが、これらの本は一応読んだ。だが、あまり興味を引くものではなかった。何故か、それは、レッドオクトーバーを追えのような壮観さが無かったからである。今思えばあったかもしれないが、映画レッドオクトーバーを追えに魅せられて小説は全く魅力的ではなかったのである。 それからトム・クランシーの著書は未読リストの中でも古い方に押しやられた。
 原作レッドオクトーバーを追え上下巻を入手したのは先月の話である。だが、購入カテゴリーへの公式な記録はない。それが明らかな予算超過であったからである。5月の予算執行額は驚くべき額であるが、4月も同様であったのだ。
 執務室で約2週間積み上げられていたレッドオクトーバーを追えが遂に開かれた。

 1時〜6時
 もはや、何者もあらゆる存在は、私がレッドオクトーバーを追え(上)を読むことを止めることは出来なかった。何という面白さなのだ。これこそ、これこそ求めていたものだ。帝国軍最高司令部発表態勢レベル、DEFCON-1に移行するような事態が発生しない限り、その他の業務は当然無視された。本建国記録更新凍結もその一部である。
 ちなみにこのような特定のパーソナルパターン固定時におこるパターンへの極度の集中状態。それを、ハイパーエゴ(状態)と命名する。(超自我(SuperEgo)とは別のもの。)ハイパーエゴは、隆起状態が収まり、安定に至まで続く。

 数値処理に関して
 授業に出席したが、参加していない。レポート提出を行った。この時、ハイパーエゴではなく、少しばかり別の事象を気にしていた。だが、それは授業中であり、読書できなかったことから発生した精神安定の方法だった。
 
 10時〜12時
 徹夜状態で眠かった。だが、自由の時間、ハイパーエゴはレッドオクトーバーを追えを読み続けさせた。しかし、11時過ぎに記憶を失う。ベッドのうえで読書をおり、徹夜をしていた私は、読書睡眠にハイパーエゴとはいえ、逆らえなかった。

 工学専門実験・演習Iに関して
 1時間は、適当に時間を潰した。2時間目は睡眠時間となっていた。そして、3時間目は、課題4の基礎作成の時間とした。長い時間だったが終わった。来週は振り替え授業で無い。なんて素晴らしい。
 
 高校等で放課後と言われる時間帯
 TERTES運営委員会は図書館に集まった。先日失敗した書類の作成を行う為、そして関連審議を行うためである。図書館に向かう前に、新しい用紙を貰った。これで、書類作成を実施した。その書類は誓約書である。
 他にも3点の書類があった。1点の処理は完了したが、2点は質問をしないと作成できないものだった。誓約書+1点の書類を作成した我々はとりあえずそれの提出を行った。同時に残された2点の書類に関する質問を行った。
 その後、テルテスのインターシップ研究につきあわされた別れた。

copy right 大宇宙拡大大帝国建国委員会 2004-2018.