日本における4つの太平洋戦争関連の日

 はじめに
 ちちんぷいぷい終戦記念日についての特集を行っていた。ちちんぷいぷいの解説では、終戦記念日は日本に無いということである。では、広く知られている8月15日はいったい何の日なのか、太平洋戦争が終結した日はいつなのか、それをちちんぷいぷいが語ってくれた。

 4つの日

  1. 1945年(昭和20年)8月10日 日本国が連合国へポツダム宣言の受諾を通達した日
  2. 8月15日 玉音放送により、日本国民にポツダム宣言受諾を公開した日
  3. 9月2日 日本国がポツダム宣言に署名した日=無条件降伏した日
  4. 1952年(昭和27年)4月28日 サンフランシスコ講和条約が発効した日=国際法上の戦争終結の日

 4つの日の説明
1945年8月10日、ちちんぷいぷいでは8月14日としていた気がするが、覚え間違いかもしれない。この日は、ポツダム宣言の受諾を連合国に通達し日本が戦争を継続することを止めた日である。戦闘停止命令は出されていない。
 8月15日、この日は日本国民にポツダム宣言受諾を公開し、国民に戦争の継続の中止を政府が決定したことを発表した日である。戦争停止命令が出されるが、現代と違い情報伝達の遅れから戦闘は一部で続いた。
 9月2日、ポツダム宣言に署名をした日で、日本が無条件降伏した日であるが、戦争が終わった日ではない。ちなみに、ソ連軍は北方領土を侵略し、9月4日戦闘を停止している。
 1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効され、太平洋戦争が終結した日。更に言えば、日本国が主権を回復した日。これこそが、終戦記念日と言えるもの。

 8月15日は公式には終戦記念日ではない
 個々人が持っている手帖やカレンダーを見てほしいが、終戦記念日という説明が8月15日に書かれているだろうか、書かれている人もいるかも知れないが。私の持つ手帖には書かれていないのだが、カレンダーには表記がある。このような日は全ての日付を表す存在で共通して書かれていないと問題があるものである。たとえば、5月3日が憲法記念日で休みと書かれていないと、混乱が発生する。 
 ではなぜ、書かれていないのか。それが非公式なものであるからである。それは、祝日法に祝日と規定されていない事からも分かるだろう。政府が行っている全国戦没慰霊者追悼式典は、8月15日を戦没慰霊者追悼の日としているのである。

 提言
 戦後61年、戦争の記憶は風解してゆく。それを政府や国民が本気で保持していこうと思うのなら、広島・長崎原爆投下の日、8月15日が広く終戦記念日と認識されているなら8月15日を国民の祝日にして、正式な終戦記念日または、平和希求の日など適当な名称を正式に作るべきであろう。

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