もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2006/09/02
- メディア: Video Game
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はじめに
本作を購入した理由は、ユーザー参加型ゲームソフト評価サイトのRPG部門で特筆する成果を挙げていたためである。また、調査により、不朽の名作「カエルの為に鐘が鳴る」に近いものを感じたからである。
評価する点
キャラクターの強い個性
他のRPGに無い特殊性
ルピーが命。(ことわざ的な表現ではなく、金=HP。)
戦闘システムが先ほど紹介した不休の名作に似ており、郷愁を感じさせる点。
デザインがあらゆる意味で魅力的。
ボス戦闘のシステムがある一回を除いて異なり、新しい戦術を考案しなければならない点。
交渉時に現れる顔。
BGMが環境音が主体で、草原等の雰囲気が出る。
改善を望む点
交渉失敗時は交渉投入費の全額没収。せめてヒントがほしい。
セーブをダンジョン、マップ一カ所につき一カ所可能にしてほしい。攻略中に戻るのが面倒。
ボス戦個別評価
えいゆうのほこら
風船で浮かぶチンクルを操作し、爆弾を急所に落とす2D戦。操作に慣れると、ノーダメージで撃破可能。以後、この方式がボス戦の基本と先入観を持ってしまう。
海賊のアジト
親方の攻撃をよけ、急所を路程したところへ、タッチして倒す。爆弾投下型が今後続くと考えていた想像力の浅はかな筆者には、驚きを持って迎えられた。攻撃の回避も楽しいが、何より楽しいのが親方・チンクルのHP表示である。ダメージを受けると絵が変わる。この絵がすばらしい。
デクノもり
サリアの歌のアレンジが流れるところが素晴らしい。ボス戦も毒のキノコを持って敵の口に飛び込むという今までになかった奇抜なタイプ。チンクルが敵に向かって離陸した債に叫ぶ声が実に合っている。
ムシシのあな
えいゆうのほこら型ボス。2段階目が現れたときは、戦意を喪失させられる攻撃力がある。もはやシューティングゲームに匹敵する攻撃であり、えいゆうのほこら型といっても、発展強化えいゆうのほこら型と呼ばなければならない代物で、単純に戦力が2倍になっただけではない。
デスマやま
新しい型のボス戦。ひたすら迫る溶岩とじゃまをする竜をよける戦闘型。マリオの一部ステージである、ステージが迫ってくるなか、ゴールを目指す方式に似る。もっとも筆者が攻略に苦労した方式。
ラストバトル
完全にシューティングゲーム。敵として現れるキャラクターが黒スーツと高級猫。これらのキャラクターの設定がよい。宇宙空間だから生身の生物が生きられるはずがないという設定はチンクルにしか適応されていない。
コツをつかめば楽勝だが、コツをつかめない間は、3連戦をきつく思うだろう。
感想
ダンジョンをカエルの為に鐘が鳴るのように、横2Dマップにしてくれたら、カエルの為に鐘が鳴るのリメイク作品として認め、半永久的にあがめただろう。その点が惜しい。だが、本作はそれを求めて作られたものでもないし、筆者が勝手に類似点を見つけて願望を移しているだけである。
単独作品と考えると、非常に完成度が高く、ユーザー参加型評価サイトの評価も十分納得の行くものであった。