柳沢厚労相 野党3党が辞任要求 「産む機械」発言*25

 本日平成18年度補正予算の審議が行われたが、共産党以外の野党が開始前から欠席し、共産党は審議開始の際に「(欠席が多く)審議出来る状態にない」といった発言をし退出したそうだ。
 この発言の問題を考える場合2つのことを筆者は主張したい。第一に「産む機械」という発言が現代社会において、世論がどのような感情や評価を与える言葉であるか。そして、第二に所謂「産む機械」発言を行った講演会の発言の全体から見ても、その発言は突出して奇妙で我が国国民が到底受け入れられない水準であるかだ。
 第一の問題は、筆者が男性なので女性の考え方は完全に理解できないが、言われて「ありがとう」といえる言葉ではないことは確かである。しかし、男性も機械に例えて「社会の歯車」という表現もある。女性もその様な扱いをしてもらえる時代になり、男女平等社会の実現に寄与した発言とも考えられ、ある意味では喜ぶべき発言ではないだろうか。
 第二の問題は、森元総理の「神の国」発言の世論工作に対する嫌悪から主張することである。そもそも当時問題となった「神の国」という発言は、意図的に取り出された一節であり、引用において前後の関係をはっきりとさせないまま行っており、誤解を招く恐れがある。
 今回の「産む機械」発言も「神の国」発言と同様ではないのか。読売新聞を見ても、「要旨」しか掲載されておらず、この発言が行われた状況が完全に報道されている訳ではない。まず「全文」の公開を求めたい。
 本人はその発言を正当化するつもりはなく、その場で訂正し例え話として話している。これは、説明を容易にするたとえ話として、「要旨」を見る限りでは理解できる。その点を考えると、柳沢厚生労働大臣に対しては、自らの謝罪と安倍内閣総理大臣の厳重注意でこの問題から解放されるべきである。
 野党はこの問題を長期化し、安倍政権と参議院選挙を優位に進める魂胆が見えるが、そんなことをしている暇があるなら、前参議院議長の献金問題や事務所費問題の議論を進めるべきだ。だが、こうしないと、野党は与党に勝てないのだろう。我が国の国会は、この様な問題で糾弾しているなら、迫る秋の北朝鮮核搭載弾道ミサイル開発に対して、無力のまま終わりそうだ。

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