つい先日までのNHK総合7時20分の番組について

 はじめに
 NHK総合7時20分の番組と聞かれて、瞬間に分かる人間は極めて少ないはずである。理由は少なくないがこれらが挙げられるだろう。早朝である、NHK総合について普段から視聴しない、強力な情報番組が他局であり、この時間帯のチャンネルが固定化している。といったところである。
 調べれば分かるが、誰も調べることはないので、紹介するがここでは、「テレビ絵本」という番組が放送されている。

 テレビ絵本とは何か
 テレビの絵本である。簡単言うと絵本を題材にアニメーションで表現する番組である。この番組への個人的記憶は強く元々放送されていた時間帯は9時〜11時の範囲であった。(10年前ぐらい)この枠に移動した時期について詳細な知識を持ち合わせていないが、大学入学後この枠を知ったので、最低3年前からは存在する。また、移動と表現したが再放送である。元々の枠でも放送が行われないことはない。

 つい先日までとは何か
 つい先日までとは、3月2日までのという意味である。


 つい先日までのNHK総合7時20分の番組がどうしたのか
 つい先日までのNHK総合7時20分のテレビ絵本で、「えほん寄席」が放送されていた。寄席とは、若者には接点が少ないく分からない人もいると思うが、落語の事である。落語すら分からないと言われることは無いと期待する。このえほん寄席は、「にほんごであそぼ」により急速に幼児層に理解が深まった落語ニーズに対応して発売された絵本である。実際購入したことはないのだが、(基本的に絵本は高い)1冊に1話分の噺が描かれている。
 この絵本寄席を元としたテレビ絵本がつい先日まで放送されていたのである。


 それがどうした
 これが面白い。実に。気付いたのが遅かったで話数として6話程度しかみられなかったのだが、再放送ループの強いこの枠での放送は半年待てば見られるので落胆は軽い。視聴できた範囲で紹介すると、「時そば(うどんとも言うことも)」と「道具屋」が傑作と言える。テレビ絵本の利点は、声と動きで絵本を見ることが出来る。この2つは特に声が素晴らしい。落語を聞くことはないが、この様な形式で聞くことは良い。
 
 絵本って保育園か
 こういう視点を持つ人間は別に構わない。だが、絵本の良さを分からないと行って、その方面から批判することは不的確である。物事を簡単に表すことは非常に難しい。絵本や猿でも分かるといった本は事柄を「抽象化」したものである。この作業は極めて専門的な領域であり、その制作に当たっては、最低限必要な要素を持ちながら、複雑ではないことが求められる。難しいことを難しくいうのはあほの言うことで、難しいことを簡単に言うことが出来る人間こそ真に事柄を理解している人間と言えるのである。
 だから、こう思うべきである。簡単だからこそ難しい。

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