Crysis Singleplayer DEMO

Crysis 日本語版

Crysis 日本語版

 概要
 Crysisはその開発が公になった際に驚くべきグラフィックに多くのFPSerが期待を込めたゲームである。当初発売は2007年9月11日とあったが、現在では日本語版の発売日が2007年11月29日になっている。
 今年発売の情報を得てからDEMOの公開を待ち続けた待望の作品である。


 感想
 BioShockがSystem Shock2の後継と言われるように、CrysisもFARCRYと似る部分が多々ある。ステージが南国風であることを初め、広く経路に捕らわれないマップはほかFPSでは見ない特徴である。FPSと言えば、退廃的な、未来的、宇宙的なステージが多く、Quake4やF.E.A.R.は差異があってもステージの性格は暗く、汚れた世界が舞台である。その点、Crysisは奇妙なほど明るく陽気である。Crysisも前作の性格を受け継いでいる。
 CrysisのDEMOから感じた好評部分は、グラフィックは当然として、射撃音、環境音といった音響関係の改善である。FARCRYはどんな武器を使っても同じような射撃音で、また戦闘パートの音楽もいつも同じものであった。そもそも筆者がCrysisのテーマ音楽を気に入っていることも背景にあるが、FARCRYではそれらの欠点がプレイする意欲を失うほど大きいものであった。
 欠点としては、船で警邏中のAIの射撃精度がFARCRYと同様に正確すぎる点、新設された特殊能力の一部が劇的に効果期間が短いことがある。特に後者について言及すると、本作の主人公は2020年の米軍に所属し、ナノスーツという最新の軍事技術を使用している。主人公はある島に派遣され調査を行うのだが、特殊能力を提供するナノスーツの改良は現地では不可能なため、中盤に一時撤退するのではないかと考えている。トレイラーでも空母上の戦闘が描かれており、可能性は高い。 
 グラフィック関連の批判、特にその重さからの批判が強いが、Quake4もしかり当時の最新スペックでもQuake4の最高画質UltraQuarityの実現は困難であった。Crysisについては、開発元のCRYTEKが半年後に発売されるハードで最高環境が実現できるという考えで制作を行っており、FARCRYも同様に発売時はかなりの重さであった。但し、今日の状況では鬼のようにGPUが高く、多大な投資を行ったGeForce 8800GTX SLI環境でも最高環境では重い状態にあり、ソフトウェア面の改良を求める声もある。筆者としては、GeForce 8800GTでhighの画質で50FPS程度が確保できれば満足する。
 最後にCryEngin2について言及しておく。Crysisは最近のリアルタイムレンダリングの風潮をとり、CoD4のように最初のリアルタイムレンダリングを終えた後は、ステージの進捗に伴い、同時的に本当の意味のリアルタイムレンダリングによってグラフィックが提供される。また、本作のDEMOにはSandBox2というマップエディタが付属するが、これによりユーザーはカスタムマップやMODの作成が可能になる。マップエディタを使ったことがない諸氏は苦戦すると思うが、筆者も同じである。某匿名巨大掲示板で公開されたカスタムマップに刺激され、不審船撃沈マップ(ヘリで船を撃沈するマップ)を作ろうと努力し、dek氏はBHDの射撃場を作ろうとしている。
 やはり、ハード要求の高さから買い控えの声が少し聞こえてくるが、筆者はGeForce 8800GTとともにこの新しい革新的FPSに挑む予定である。


 スクリーンショット(左上の数値はフレームレート)
 撮影環境
CPU:Core2Duo E6600
M/M:2GB
GPU:GeForce 7600GT
撮影ソフト:FRAPS
Crysisの設定:1024*768、medium設定、AAなし

 
起動メニュー画面、FARCRYと項目がほとんど同じであることから、FARCRYの後継機である姿を見ることができる。




 Crysisの舞台。FARCRYとCrysis以外にこのような緑あふれる舞台を用意するゲームはない。


 オブジェクトのうち、木が折れることは、かなり初めに公開されたトレイナーでも驚きがあった内容である。


 特殊能力クローク(光学迷彩)によって、敵の背後に忍び寄る。



 公開されたカスタムマップにより、戦車が参戦。遭遇した高機動多用途装輪車両(ハンヴィ−)を戦車砲で破壊。Crysisでは爆発時にモーションブラーがかかるが、LOSTPLANETと比較しても優秀といわざるを得ない。


 戦車砲による破壊をもう一つ掲載しておく。


 カスタムマップは、ヘリさえも用意してくれている。これも付属するSandBox2の為せる技である。そして、このような自由度の高い改造は、PCを以外の何者を持ってできようか。(いや、できない。)
 また、2丁拳銃のサポートは、フェイスオフの冒頭シーンを好むものとしては、大きく評価したい。


 不審船発見(敵対勢力が北朝鮮であることを考えると、本当に不審船である。)

 現在正当防衛射撃中。

 無誘導ロケットの直撃を受け、爆沈。






 ヘリによる対地攻撃の連続写真





 ヘリによる対地攻撃の連続写真2。蹂躙せよ。


 カスタムマップによって明らかになった、Crysis武器の破壊力。
 想像するに、携帯型戦術核投擲砲である。FPS史上プレイヤーが携帯できる最強の火力兵器として、ギネスブック入りが必死である。SandBox2で兵器を並べて試したが、スプラッシュダメージ(爆風による損傷)が強く、ビキニ環礁の艦艇の如く爆散した。


 敵を掴む攻撃。近接格闘である。スニーク攻撃の手段として、注目が高まっている。

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