映画けいおん!について

 概要
 本稿では、筆者が映画けいおん!を視聴するに至った前後の背景と映画けいおん!への評価、そして今後の期待作について述べる。

 キーワード
 映画けいおん!、ふぇいとちゃん、リリカルなのはA's

 1.映画けいおん!を鑑賞に至る1ヶ月前後の同行
 映画けいおん!が公開されるという情報は、地上波で放送されたけいおん!!の最終回にて告知され、既に1年以上が経過している。そして、今年の4月頃からは公開時期が確定し、様々な前売り券が販売された。クリアファイルが手に入るやらグッズが特典で付属するなどで、前売り券はコレクターアイテムとしても価値を高めていた。
 関連して、他の業種とりわけ、鉄道分野へのPRは注目を集めた事象である。嵐電から始まり、最も注目を集めた京阪大津線、12月の公開日が近づいてからは、関東では比較的主だった動きが無かったのだが、山手線、そして劇中に一部登場した北近畿たんご鉄道でさえラッピングトレインの運行を始めた。筆者はこれらの内、山手線以外のものは体験しており、映画けいおん!への認識が全く無かったという訳ではなかった。
 ところが、実際映画公開が迫り、映画館の席を確保するなど実務へ至っては進捗を見せなかった。関西や九州では、当日深夜に上映する映画館が現れたが、筆者が当日仕事であったこと、さらにけいおん!に対するアニメ的魅力が減少傾向にあることが原因であった。
 
 2.映画けいおん!を鑑賞に至る数日の同行
 そのようなことから、当日鑑賞は早くに失敗し、実家に帰省せざるを得ない理由も重なり、鑑賞はさらに遠くなっていった。特段映画において初日鑑賞を目指した事例も少ないので、特殊な事例でも無かった。しかしながら、本作は前述したように広い範囲で知名度を向上しており、オンライン上のコミュニティーでもネタになる存在であり、鑑賞をしておかないと話題を理解出来ない恐れが強かった。結局本日を持っても鑑賞していないマクロスF劇場版の後編とは異なる扱いである。
 ネタバレ解禁がいつなのかは知らないが、ネタバレによって、さらに興味関心を失い鑑賞する機会を失しすると感じた筆者は、タンタンの冒険のほうがおもしろそうだったが、本作を鑑賞した。
 タンタンの冒険については、2000年代にBS放送にて放映されており、ストーリーや展開を何一つ記憶していないが、主人公タンタンや相棒のスノーウィー、船長のキャラクター性は忘却に至っておらず、これが今さらながら、これほどの世界的作品だったことを知り、早急に原作の調達を進める決心をしたほどである。
 そういう意味でも、タンタンの冒険が見たかった。

 3,映画けいおん!の鑑賞感想
 けいおん!の最大の失敗は所謂サザエさん方式(年齢を重ねない)を採用しなかったことだと考えているが、最大の成功も年齢を重ねたことにある。商業的には年齢を重ねず、継続的に展開する方が、伸びたと考える。作品的には、年齢を重ね、卒業や学園祭というイベントを成長して重ねて行くストーリーは妥当であった。確かに、2009年か、2010年の代表作といわれれば、けいおん!を選択せざるを得ない部分はある。また、当然けいおん!がその栄冠に輝く価値のあった。
 世間的には現在もその価値が継続し、劇場版への展開となったが、筆者の中では放課後ティータイムの青春劇は終演の完全に迎えている。原作はらき☆すたのごとく大学生へと展開したが、魅力を感じない状況にある。らき☆すたについても残念ながら、筆者の興味範疇からどんどんと離れてゆく。それは新しいコンテンツが提供されないという問題もあると思うが、これらの作品の肝要な部分はやはり青春だったのだ。大学生に青春はないとは言わないが、高校生の方がより輝いていた。
 さて、劇場版の鑑賞だが、ストーリーはまさかロンドンに本当に行くとは思っていなかった点で驚きを感じたが、特にロンドンでなくても成立するものだった。ストーリー的にはそれ以上に評価できるところはなく、作画面は劇場版として必要なレベルをさすがに満たしていた。特筆して評価するとすれば、音響効果ではないだろうか。本作が軽音部の部活動を行っている作品である以上、挿入歌などがあるのだが、ここでは環境音について指摘したい。全編を通して、衣服とモノが接触する音、椅子の音、電車の走る音、車の通過音などあらゆる環境音が良かった。夜の車で話すシーンはイノセンス以来に見たが、完成度は高かった。
 
 4.今後の展望へ
 そもそも今後のけいおん!の展開がどう行われようと相当数の注意はするものの、加熱する要素はもはや無く、本作において発揮された技術を今後の作品に大いに活用して欲しいというのが筆者の思い出ある。最近上映時期が確定したリリカルなのはtheMove2nd リリカルなのはA'sについては最も期待を寄せる作品である。1stはその存在価値に気づかず、BDでの視聴となったが、必ず劇場で初日に見ることをここに宣言したい。さらに、時期未定であるが、魔法少女まどか☆マギカ劇場版も早急に公開に取り付けて頂きたい。
 そして、リリカルなのはシリーズの魔法少女リリカルなのはViVidのアニメ化を期待したい。
 現在は、アニメよりBF3に集中力が投入されている時期である。切れた跡は、TES5Skyrimが待っており、仕事の忙しさもあり、4月程度まではPCに集中すると思われる。なお、現在視聴している季節アニメはない。

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