スカイ・クロラ

スカイ・クロラ (通常版) [Blu-ray]

スカイ・クロラ (通常版) [Blu-ray]

 本作は筆者が信頼する映画監督の一人。押井守氏が、イノセンスの後に監督した作品である。イノセンスの劇場公開に際しては、劇場に足を運び鑑賞した記憶がはっきりと今も残っているが、スカイ・クロラはその存在を知っていたのだが、劇場鑑賞には至らなかった作品である。あらゆる作品を劇場で鑑賞することは現代においても不可能であって、短い劇場公開期間を逃せば99%の作品が劇場で見られることができる訳がなく、劇場鑑賞しなかったことに大きな非があるとは主張しない。だが、本作の鑑賞機会はBD・DVDといったパッケージが発売されて以降もなかった。2008年の劇場公開時代には大学生であり、2009年のパッケージ発売後は社会人であった。
 どことなく、合わないという感触があったのかもしれない。

 実際鑑賞の機会を得たのは、2012年5月のGW、北海道の友人宅(ぷろさん)のHDDレコーダにあったもので、見たことがない作品をチョイスしたところ。それが、スカイ・クロラであった。

 感想としては、当時のtwiterを掘り返すと、以下のように述べてている。

確かに不思議な感じを受ける映画でしたね。でも、すごく映画っぽい映画でした。空気感や雰囲気は映画の世界、現実ではない世界に入れた2時間でした。
大帝国絶対永久皇帝・大帝国大元帥★ on Twitter: "@zakkyun 見終わって寝落ちしましたlol
確かに不思議な感じを受ける映画でしたね。でも、すごく映画っぽい映画でした。空気感や雰囲気は映画の世界、現実ではない世界に入れた2時間でした。"

パトレイバー2のような、白い顔のキャラクター。そして、その舞台空間はまさに押井ワールドであったように思う。だが、これが面白いかと言われれば、首をかしげる。映画作品がすべてが面白さを目標としているわけでもなく、その点は理解する。氏の作品の「天使のたまご」に似る美術映画のような、映画という空間を創り出した鑑賞であった。

copy right 大宇宙拡大大帝国建国委員会 2004-2018.