日本のテロ対策、急速に国際水準へ
今月7日のロンドンでの同時爆破テロを受け、政府は国内のテロ対策の強化を急いでいる。
昨年12月に決定した「テロの未然防止に関する行動計画」に明記した16項目の対策のうち8項目を既に実施したほか、行動計画以外に、鉄道での監視カメラの増設などに乗り出した。
長年、遅れが指摘されてきた日本のテロ対策も、徐々に国際水準に近づきつつある。
なるほど。対策が進まないよりは進んだほうが良い。日本はテロ対策の国際水準を上げる事と同時に、危機管理に感する能力も向上してほしい。日本は人質が取られた場合などは、人命を最優先する方針を取る。この場合の人命は犯人も含まれることが多い。海外では即射殺というパターンが多い。ここを批判する人は多い。余もそうであるのだが、日本らしい言えば日本らしい部分である。確かに犯人も拘束し、適切な司法判断を下すことが出来るのが望ましい。更に言えば、犯人の厚生が望ましい。日本はそれを目的としているため、射殺しない。だが、最近は世論に押されて変わりつつある。
余としては、突然殺される立場になった人を優先して、殺そうとしているテロリストを殺害することを主張したい。突然人生を終える人が哀れであるからである。日本は理想論を主張してきたが、最近は現実的な措置を取り出している。
ちなみに、その他の項目は以下のようだ。
- 入国審査時及び査証申請時における指紋採取等による入国審査の強化
- テロリストに対する入国規制
- 航空機及び船舶の長による乗員・乗客名簿の事前提出の義務化
- ICPOの紛失・盗難旅券データベースの活用によるテロリストの入国阻止
- 航空会社等に対する乗客の旅券確認の義務付け
- 文書鑑識指導者の派遣等による諸外国の文書鑑識能力向上の支援
- 旅館業者による外国人宿泊客の本人確認の強化等
- 生物テロに使用されるおそれのある病原性微生物等の管理体制の確
- 爆弾テロに使用されるおそれのある爆発物の原料の管理強化
- 爆発物等を輸入禁制品にすることによる輸入管理の強化
- FATF勧告の完全実施に向けた取組み
- 情勢緊迫時における重要施設等の警備強化
- 空港及び原子力関連施設に対するテロ対策の強化
- 核物質防護対策の強化
- スカイ・マーシャルの導入によるハイジャック対策の強化
- 関係機関が一体となったテロ関連情報の収集の強化等
国際組織犯罪等対策推進本部決定 テロの未然防止に関する行動計画より作成。
テロの未然防止に関する行動計画PDF:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sosikihanzai/kettei/041210kettei.pdf
ソース:(読売新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050718-00000014-yom-pol