(資本主義の最高の段階としての)帝国主義―資本主義の最高の段階としての (岩波文庫 白 134-1)

 大帝国建国などと日々その思想を掲げているものとしては、遅めの読書になった。一般的に帝国主義と呼ばれる思想の正式名称は、資本主義の最高の段階としての帝国主義である。帝国主義は、経済思想であるのだ。だが、昨今帝国主義という言葉は、様々な方面に利用され、その真意が掴みにくく、乱用されているという感じがする。余も帝国や帝国主義という言葉を明確に理解できてはいない。それだけ世界に多用な使われ方があり、乱立しているのである。しかし、帝国という国家政体に関しては、帝国の研究という素晴らしい書籍に出会い、確立されつつある。今回は、思想面の帝国主義を理解し、大帝国に即した新帝国主義(以下大宇宙帝国主義)の考案のために読書を行った。しかし、今回大帝国が掲げようとしている大宇宙帝国主義は、まだ確立した定義を持っていない。
 
 さて、資本主義の最高の段階としての帝国主義。原著を読めてまずうれしい。資本主義の最高の発展段階としての帝国主義の定義は、様々な二次資料等で見てきた。しかし、今回原著からその思想を読み取ることが出来たことにまず喜びを感じているのである。余は、帝国主義者ではないが、次期に掲げられる大宇宙帝国主義者である。ここで、多くの人は一体何のことかは理解できないだろう。帝国主義は、原著が示すように資本主義の最高の発展としての帝国主義である。即ち、経済思想のほかならないのであるが、領土拡張主義的な要素を内包している。其の為、昨今の乱用に使われている。大帝国は、今まで正式に宣言はしていないが、経済体制としては、資本主義。政治思想としては、安定期に於いては、現実的保守主義(無理の無い改革を行う)をとることになる。
 そのような思想を今後考案する上でもこの資本主義の最高の段階としての帝国主義は多いに役立った。また、今後20世紀前半に台頭した資本主義の発展段階を示す経済思想や領土拡張思想を内包した思想は、資本主義の最高の発展としての帝国主義と呼称することにする。

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