M5ロケット打ち上げ成功、衛星名は「あかり」

 赤外線天文衛星「アストロF」を載せた国産ロケット「M(ミュー)5」の8号機が22日、鹿児島県肝付町宇宙航空研究開発機構内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、衛星の分離に成功した。衛星は「あかり」と命名された。地球を周回しながら宇宙からの赤外線を観測し、星の成り立ちなどの研究に役立てられる。

 これで、一ヶ月に3機のロケットを打ち上げる計画が成功したことになる。数が打てると錬度が増す。JAXAの話によると夏にも打ち上げ時期を設け、年間6機の打ち上げ体制を計画しているようだ。年間6機となると打ち上げる衛星も足りないようだ。
 M5は旧来は旧文部省管轄が打ち上げていた。対してH2は旧科学技術庁管轄であった。よく分からない縦割りが無くなり統合されたJAXAで打ち上げ、軌道投入業務を一括した現在の体制のほうが、はっきりしていて良いとこの3機打ち上げが終わって感じた。
 さて、ASTRO-Fだが、あかりとなずけられた。この前の衛星になるASRTO-E、あすかはヘリウム漏れで打ち上げ後まもなく運用停止となったのが記憶に新しい。赤外線観測衛星は、宇宙の赤外線を探知する。探査装置自身の赤外線電磁波放射を無くすために機材を絶対零度に抑えなければならない。その為、ヘリウムが必要なのである。あかりには170Lの超流動ヘリウムが搭載され、1年半の観測が出来るそうだ。また、機械式の冷却装置を搭載したことで、ヘリウムが無くなった後でも、部分的な観測が可能である。即ち2段の観測が可能である。
 今回のあかりに期待しているのは、あかりに課されている全天サーベイ(全天調査)である。これにより、宇宙地図が20年ぶりに更新されるようなのである。大宇宙に国家を建国しようと志す吾人にとっては、期待すべき内容である。

ソース:(朝日新聞http://www.asahi.com/national/update/0222/TKY200602220125.html?ref=rss
JAXA特設サイト:(日本初の赤外線天文衛星ASTRO-Fhttp://www.jaxa.jp/news_topics/vision_missions/astro-f/index_j.html
写真提供はJAXA

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