ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-感想記録

イ.はじめに
1.前書き
 本作が発売されたのは6月22日である。この数日前からある事象を期にパーソナルパターンが変化した私は、ゼノサーガ1及び2、スターウォーズバトルフロントなどを購入して遊んでいた。その時期に、偶々友人の日記に、本作の発売についての紹介されていた。これから、一気に興味が移った。ゼノサーガシリーズのSF設定からある程度ヴァルキリープロファイル2-シルメリア-(以下VP2)への興味が相対的に薄まっていたが、ゼノサーガシリーズを攻略し、発売日まで後2日程度残された時の待ち遠しさは近年希に見る物欲度であったと思う。
 発売日に購入し、一部試験日(2日間)を除いて7月に入る6月31日程度まで大いに新品購入のみ得られる充実感を味わった。先日の四国大阪経由東京大行幸を終え、7月第一次帝国業務を完遂した私は、再び4日前から3回目の新規プレイを始めるのであった。本記録は全3回の新規プレイから、VP2を遊んで感じた感想を記録する。
 尚、余談であるが、当初7月6日発売のゼノサーガ3、7月中旬発売のペルソナ3VP2の三作を遊び尽くすRPG月間にする予定もあったが、特に予算面で、そして大帝国に関連する事項の処理、工大祭講義に関して準備することが多多あるため、VP2のみの購入と成った。紹介した2タイトルは9月以降に中古で購入することになると思われる。
 また、VP2を含めて、RPGに関しては1週目については数時間悩んでも突破口が見つからない場合を除いて、ネット資源を使わないこととしている。これは、ストーリー展開などのネタバレが発生する恐れがあるからだ。現にVP2は予想もしない展開になり、資源を利用しなくて良かったと思っている。2週目以降は大いに利用した。

プレイ記録
1回目:新規ゲーム(newgame)
2回目:1回目クリアデータによる敵ステータス向上版の新規ゲーム(クリア後のnewgame)
3回目:新規ゲーム(newgame)

2.VP2におけるプレイ前知識について
 今回、VP2の発売を察知したときに、前作の購入に走った。だが、どうにも中古ゲームショップで扱っておらず手に入らなかった。また、この時ゼノサーガ1、ゼノサーガ2スターウォーズバトルフロントなどのゲームを積んでおり、これだけあればVP2の発売まで耐えられると判断し、それ以上の追求をやめた。今回はスターウォーズのように未来から過去に遡ることとする。ちなみにVP2はVP1(ヴァルキリープロファイル-レナス-)の過去の話となっている。この点から見ると、VP2に関しては、VP2からVP1という流れは、時間軸的に正しくなる。
 さて、前提知識だが、当然VP1に関する知識が無いため、一体どんな風なRPGか全くわからなかった。公式ウェブサイトを見てもいまいちピンと来ず、前提知識と呼べるようなものは、バトルがFF12みたいだなと思ったことぐらいである。
 今回のプレイに際しては、全く前提知識が無かったに等しい。

ロ.ストーリープレイ感想
 本作は、チャプター構成されており、チャプターに合わせて感想を書くのがストーリー展開が関連していてわかりやすい。その為、その方式をとる。なお、ダンジョン毎に分類はする。

1.電源投入からNEWGAME選択まで
 デモムービー鑑賞の儀。最初見たときは全く前提知識が無かったことから理解できなかったが、2回目以降、そしてプレイを始めてから見直すと理解できるようになった。デモムービーは主人公アリーシャ(ディパン公国王女)が幽閉先の城から逃亡するものである。その際妨害を受けるが、それをはね除けて、城から星の輝く草原に出るところで終わる。
 このデモムービーは導入としては良いが、ストーリーが進んでくると少々問題が有るように感じた。まあ、デモムービーを導入と割り切るなら全く問題ない。違和感を感じたのが、妨害者アーリィ・ヴァルキュリアが最後は主人公陣営に入るという大きな転換があるためである。この点から見るともっと別のストーリー全体的な側面から構成されるデモムービーが良かったと思うのだ。このデモムービーはnewgame選択時のオープニングムービーにつなげて使えば良かったのである。
 タイトル画面には珍しくオプションがある。実際はSETTINGだが、面倒なのでこの手の設定項目はオプションと統一する。スピーカーに関する設定があるのだが、説明不足でいまいち効果的に使うことは出来なかった。

2.Chapter1 [神に叛きし者]
 逃亡したアリーシャ王女が、故国ディパンに到着するまでのチャプター。どんなに遠回りしても3時間は掛からない。チャプター1の開始前にはnewgame選択によって発生するオープニングムービーが流れる。尚、本作のムービーは停止することは出来ないが、スキップすることが可能である。デモムービーと同じく、プリレンダリング(事前に処理された動画)であり、画質は綺麗。しかし、全体的にぼやけた感じがあり、(作風としてやっている?)FF12のプリレンダリングムービーには1割ほど劣る。
 オープニングムービーでアリーシャ王女の中に、シルメリアという精神が宿り、アリーシャの体をアリーシャの精神とシルメリアの精神が同居していることを完全に理解する。港町ゾルで到着したアリーシャはストーリーの流れでルーファスという青年を逆ナン(セラフィックゲート、犬アリーシャ証言による)して仲間にして、初めてプレイヤーに操作が委ねられる。ストーリー解説すると、ルーファスはディパンに行きたかったのだが、港町ゾルデで運行している船が襲われ(レオーネとアリューゼの仕業と思われる。関与らしい発言は、山岳遺跡攻略後出口の口論にある。)運行不能になった。アリーシャは秘密の通路でディパンに行けることを知っているが、一人旅である。仲間として同じ目的を持つルーファスを仲間にするのである。ここでシルメリアはルーファスを選んだ理由を後で教えると言うが、水上神殿攻略まで明かされることはない。
 港町を出て、喪失の森を経由、王家の地下道を通り、ディパン国内に入ったところでチャプター1は終わる。森ではバトル方法や光子の使い方のついて説明があるが、これらは2回目プレイを見越してカットする事が出来る。この点がFF12と違って丁寧である。また、森ではエインフェリアというサブキャラクター集団の第一号が仲間になる。エインフェリアは規定レベル(そのエインフェリアのレベル+5)まで育てるとパーティから外してアイテムを貰う、またはそのまま使い続けるという選択が出来る。初回プレイでは気にせず即時解放を行っていたが、2週目以降2,3名を除いてセラフィックゲート(以下セラゲ)に入るまで解放していない。
 地下道ではディランというエインフェリアが仲間になるが、これは例外的に解放できないメインメンバーと成っている。

3.Chapter2 [ディパンの闇]
 ディパン市街からディパン国外逃亡、コリアンドル村到着までのチャプター。大体1時間ぐらいである。市街>城内>城地下>三賢者ダレスと接触>城地下>城内>移送方陣(ワープ)>喪失の森>キセナ高原>コリアンドル村着である。
 大体ここまで来るとシステムに慣れてくる。初回プレイ時はお金が全く足りなく、戦闘不能を回復するユニオンプラムが高くて購入できなかった。パーティはメインメンバー3人、エインフェリアが3名居たので死亡した場合別のメンバーと入れ替えることで対応、どうしてもやりくりできなくなったら宿に泊って回復するという方法を取っていた。どうも初回プレイ時は慣れたと言ってもダッシュと敵の攻撃範囲の回避が下手で、無駄にダメージを受けていたようである。敵ステータスが2倍になる2週目は例外だが、新規プレイで始めた3回目では宿に頻繁に寄ることはなくなっていた。また、この時期使用できたか不明だが、魔法の存在を初回プレイでは完全に忘れており、攻略まで戦闘メニューを開いて使う魔法は全くといっていいほど使用しなかった。尚、回復魔法キュアプラムスは2回目以降多用している。2週目プレイではここのボスの討伐は命がけであった、2,3回ゲームオーバーになった記憶があるし、1回目、3回目では絶対しないレベル上げをこの場所で1時間ほど行った記憶がある。
 イベント後、ディパンを脱出。脱出を助けてくれた魔術師レザードがメインメンバーとして仲間に入る。ここで初めて正式に物語が動き出すと言って良い。チャプター2からはドラゴンオーブという強力な力を持つ四宝の一つを探し、ディパン公国と人間世界を救うという筋と神への敵対が確定する。ラスボスも神である。

4. Chapter3 [巡る思惑]
 チャプター1,2と比べると4倍ほど長い時間が必要な長いチャプターである。主要なダンジョンが数多くあるチャプターでレベル上げやダンジョン攻略で必然的に多くの時間を取ることになる。また、1回目は知らなかったので実施していていないが、メインパーティーからチャプター終了時に抜けるレオーネ、アリューゼが強い武器を残す為に達成しなければならないレベルアップに最低2時間は必要である。
 コリアンドル村>セルトベルグ山岳遺跡>ヴィルノア(商業都市国家)>アウドゥーラ水上神殿>カルスタッド(村)>サーマ砂漠>スルス火山>クレルモンフェラン(軍事都市国家)>クローサス森林神殿>竜の墓場>奏竜殿までの道のりである。神殿に探しているドラゴンオーブがあるということで、一個ずつ寄り攻略してゆくのである。山岳遺跡でLv.8、水上神殿でLv.14、サーマ砂漠でLv.18、スルス火山でLv.20、森林神殿でLv.23、奏竜殿でLv.40が目安となるレベルである。最後の奏竜殿では経験値が効率的に手に入れることが出来る、そして前述した2名の為にLv.40に上げる必要があるのである。
 コリアンドル村、寂れた村。後半になると隠しダンジョンの謝礼を貰うための2,3度訪問する程度。
 山岳神殿、封印石初登場。一部パズル要素の入った隠しアイテムが用意されている。2回目は敵が強くてレベルをコリアンドル村に向かう草原である程度上げないと全く歯が立たなかった。レオーネとアリューゼがメインメンバーとして仲間に入る。
 ウィルノア商業都市国家)、花売りのお姉さん(ゲーム上の名称)が綺麗。少年の言うように観光名所扱いである。スルス火山攻略までの拠点都市として大いに利用。 
 水上神殿、2回目の時は鬼。戦闘に勝つためには毒を与えて、毒で体力を削るという補助効果を駆使しなければ全く歯が立たなかった。山岳神殿の3倍敵の掃討に時間が掛かった。1回目は不慣れで苦戦、3回目は余裕であった。
 カルスタッド(村)、通過村であるが、赤系装備が購入できる。
 サーマ砂漠、赤系装備が手にはいるため、スキル獲得を兼ねたレベル上げを実施するのが慣例
 スルス火山、HP回復量2倍の封印石は必須。最も利用する封印石。ボスは2度闘う。
 クレルモンフェラン(軍事都市国家)、一応軍事国家で全体主義的な国家統制が市民の発言からも見られる。到着時より本作の拠点補給都市となる。協会は結局行けそうにない。当初隠しかと思ったが、そこまで進展しなかった。
 森林神殿、それほど難なく攻略できる。また、ここでレベル上げをすると非効率なので、出来るだけ早く攻略している。第二世代回復アイテム以降のために資金集めを少し行ったりするが、それは竜の墓場でも出来る。
 竜の墓場、1回目、2回目はかなりここでレベル上げをした。1回目は効率的なレベル上げ方法を知らなかったから、2回目は次のダンジョンの敵が強すぎて歯が立たないため。
 奏竜殿、チャプター3の終わるダンジョン。メインメンバーをLV.40にするために、蟹の漁を2時間ほど行うことになる。蟹の漁で思い出すのはJankMetalである。(詳細略す)LV.40にしたところで、ドラゴンオーブを取りに行く。


5.Chapter4 [神々の襲撃]
 中盤の終わり。次に離れるメインメンバー、ディランのレベル上げを効率良く行った場合、そしてレオーネ、アリューゼからのアイテムが合った場合、劇的に時間が少なくなる。特に後者の存在があれば。後者の武器は、ストーリー的にはラストステージでも最強といえるものである。通常ゲームプレイをした場合(セラゲに行かない)は、最強の武器となる。はっきり言って鬼。この時期装備出来る武器の4倍は強い。モンスターは当然、ボスも楽に倒せる。当然、これらを得るためにレベルも高くなっていることも楽にする要因の一つではある。
 奏竜殿>竜の墓場>クレルモンフェラン>港町ゾルデ>王家の地下道>ディパン公国市内>城内までである。王家の地下道で1回、ディパン公国城内で2回のボス戦が用意されている。ここで上手く経験値を倍増すると一気にレベルを上げることが出来る。なので、ディランの遺品を貰うためにはLV.45が必要だが、LV.41からボス戦だけでLV.45に持って行くことが出来るのである。また、レザードも同様のレベルで遺品を盛られるが、あまり効果が少ないので、(手に入れたことはないが、情報で判断)育成していない。
 チャプターが終わる寸前のイベントはかなり盛り上がる部分である。シルメリアの精神が行方不明に成ったり、ディランの正体が判明する、レザードがよく分らないが離脱するなど、大いに盛り上がるが、初回はバトルメンバーが危うくアリーシャとルーファスの2名になるという危機に瀕していた。偶々取り残したエインフェリアが隠しダンジョンに居て助かったが、メインメンバーの完全な離脱には驚いた。FFでもFF6では世界崩壊編で最初セシルのみという状態になるが、それに似る。
 全体を見て言うが、チャプター4以降は良いムービーが多い。チャプター5のムービーはラブコメ過ぎるが。さて、遂にチャプター5、アリーシャ・ルーファス二人旅編が始まる。

6.Chapter5 [見えざる手]
 後編の始まり。人間界を離れ、神と対決するために神界に向かう。ディパン公国国内>(略)>精霊の森>再びディパン公国>精霊の森>ビフレストの門>アズガルド(神界)>ユグドラシル(大樹)>ヴァルハラ宮殿までである。
 遺品を手に入れた場合、ここも楽々クリアできる。面倒だと思うのが、ディパン公国と精霊の森の往復である。必要なアイテムを取りに戻るのだが、王家の地下道など歩かなくてはならない場所があり、時間が掛かるし、ただのお使いになっていて面倒さがあふれる。初回苦労したのは、ヴァルハラ神殿でのボス、フレイとの戦闘である。はっきりいって当時は倒せないほど強かった。初めて、倒せないと思える強敵に出会った。何とかレベルアップとエインフェリアの遺品を使って倒したものだ。2回目は、ステータスがアップしているが、レオーネ等の遺品でそれほど苦労しなかった。3回目に至ってはちょっと強い敵ぐらいの勢いで倒せた。
 チャプター5は全編を通して、アリーシャとルーファスのラブコメが描かれる。見ていて恥ずかしいほどの王道である。だが、ある事象からそれも消える。レザードの真の目的の判明である。2人がオーディンユグドラシルの頂点で対峙し、危機に陥ったときにタイミングよく救助に現れるのだが、一戦を交えた後、大変(おおがわり)する。
 そうした真実を胸に受け止めながら、ヴァルハラ宮殿を攻略するのである。ちなみに、宮殿のBGMは気に入った。

7.Chapter6 [歪みの世界樹]
 神となることを目指したレザードは新しい世界を作る。それをやめさせる為に、アーリィ・ヴァルキュリアと不死者王ブラムスが仲間に入る。アーリィは今のところ使えないが、ブラムスは即メインバトルパーティに編入することになる。進んで直ぐにまた仲間が入る。未来から来た創造神レナスである。ここで説明されるがVP2は、VP1の世界のレザードが過去に戻り、神に成ろうとしている物語であると。レナスを共にし、シルメリアも救出する。
 ヴァルキュリー3姉妹が揃ったところで、必殺技ニーベル・ヴァレスティを行うパーティを作って楽しむ。これでレザード戦を闘った。3姉妹は戦後レザードにより魂だけにされる。さらに、レザードは神どころかレナスとの邪欲(本編表現)のために神を目指し、他の世界を破壊していると説明する。ここで、ほぼ確実に本作のタイトルが、ヴァルキリープロファイル2-レザード-が正しいとすべてのプレイヤー確信するのである。一端戦闘が終わり、ラスボス戦位置との距離とセーブポイントが確保される。レザードの変態ぶりには呆れ、敵になることへの恨みから、2回目以降一切バトルプレイヤーとして使用していない。
 ラスボス戦では、神レザードからレナスを何とか救出し、アリーシャを母体として3姉妹が融合。ヴァルキリーが生まれる。これを用いて、最終戦闘を実施する。これに勝利することでエンディングを迎えるのである。

ハ.寄り道について
1. 蒼枯の森
 山岳神殿攻略後にコリアンドル村人と話すことで出現。封印石の受けダメージ1/4を使えば、低レベルでも攻略可能。

2.トゥルゲン鉱山
 ゴースト系のモンスターはスキルか特定武器を使わないと倒せないので面倒。森、鉱山どちらも2回行けるが、鉱山の2回目のボスは1回目のプレイ時には手こずった。

4.昏き妄執の館
 経験値2倍する封印石がある重要な場所。また、封印石の持てる個数がアップする。

5.セラフィックゲート
 寄り道大本命。全5層からなり、門番を合わせると6名のボスが存在する。また、周回を重ねることが出来、重ねる毎にモンスターとボスのステータスが大体2倍になるという恐ろしいやり込みダンジョン。1回目は3層で断念。2回目は2層で断念。そして3回目雪辱を果たすべく挑戦し、2周したところでやめた。モンスターやボスも強いが、光子を使ったパズルは最大級の難しさ。ネットが無ければ6割が回収できなかった。

 第1層、パズル要素も少なく、導入部分。ボス勝利でレオーネとディランが復活。あと強い杖
 第2層、全ステータスアップの封印石が手に入る。勝利で3姉妹復活
 第3層、フラれストーカー、レザードがボス。勝利で神槍グングニル入手。アーリィ・ヴァルキュリアが鬼の強さに。一気に正規バトルメンバー化。アリューゼ引退へ。
 第4層、創造神フレイと戦闘。ここから受けるダメージが大きくなってくる(プレイ3回目)。勝利でフレイが仲間に。ルーファス引退。フレイ正規バトルメンバーへ。
 第5層、30分ぐらい掛かる。勝利で最強杖とヴァルキリーが仲間に。
 
 特にグングニル入手とフレイの仲間化は大きい。一気に戦力が上がる。最後に仲間になるヴァルキリーはラスボス時もLv等引き継がれるので、ある程度レベルを上げて、ラスボス戦を助けるようにした。
 尚、ここで発生する犬イベントはかなりおもしろいのであるが、音声が無いのが評価を下げてしまう。

へ.ゲームシステム
1.フィールド
 FF12と比べると狭く感じてしまうが、3回目クリアの時点でも約50時間のプレイ時間があった。一日15時間ぐらいプレイできる人間なら少なく感じるが、一日3時間の人間なら長く感じる。他にも2D的なフィールドの為狭く感じると気づいた。だが、2DフィールドはVP2に置いては光子システムを考えるとやむを得ない部分がある。、また、それが特色だと思える。
 都市マップはもう少し何かあっても良かったと思う。各都市には宿と武器屋(アイテムも売る)が共通して有るぐらいで、都市マップで大きなイベントをクリアすることはない。武器屋で全てのアイテムが共通して売られていることは利便性が高くてよく感じたが、店を少なくしてしまうという問題がある。
 確かにあれ以上長いとシステム的に厳しい。なのでダンジョンを増加するという方法をとって貰いたい。

2.戦闘フィールドとシステム
 PVなどを見ていると、戦闘シーンがFF12のように感じられたが、全く違った。移動フィールドと戦闘フィールドは完全に分離している。エンカウントにはある程度回避できる要素(光子による冷凍)がある。またエンカウント防止の封印石をもてば煩わしい敵と接触しないことも出来る。特に前者によるエンカウント回避は良い。ゼノサーガも敵が見え触れると戦闘になるのだが、フィールドに先天的に設置されている要素に左右され確実とは言いにくい。その点、VP2は自分の操作で回避出来る点は良い。
 戦闘システムだが、なかなかおもしろい。とりわけ部位破壊。これは素晴らしい。話が少しずれるが、アニメ映画を好む理由は、実写では出来ない表現を行えるからである。よく例に挙げるのが、人体の損壊である。剣で闘い合っているとき、相手の腕を切り落とす表現は、ある実写作品を除いて見たことがない。(スターウォーズ)私が思っている戦闘の風景をVP2では実現できた。特定部位を破壊することで戦力を剃ったり、アイテムを得られるシステムは今後のゲームでも習って欲しい。
 しかし、戦闘フィールドの様式が各ダンジョン1つというのは苦しい。敵の出現位置などが変わるが、フィールド様式も数パターン用意してほしかった。後半になると戦術が固定し、作業間隔になってしまう。まあ、その点はエンカウント回避で飽きたら回避が出来るので致命的ではない。

3.封印石
 発想は良い、が封印石を自分の元とするために集めるアイテムの収集効率が悪すぎる。せめて2倍取得しやすくして欲しい。

ト.キャラクター
1.アリーシャ(ALICIA) CV:矢島晶子
 ディパン公国王女。本作の主人公であるはずのシルメリアの精神が宿る。ストーリー前半ではシルメリアに負けているが、後半自立する。むちむちボディらしい(本編犬アリーシャ等発言)。唯一最後までメインパーティから抜けない存在と思っていたが、最後の最後でやられた。

2.シルメリア(SILMERIA)・ヴァルキュリア CV:川澄綾子
 前半は声だけの出演。声だけの時はかなり強きに見えるが、マテリアライズされてからは勢いが落ちる様に見える。恐らく、レザードが強烈に成っている時期だからであろう。

3.ルーファス(RUFUS) CV:中村悠一
 ハーフエルフで主神オーディンの予備の体、神の器としての正体を隠しながら、神と闘うアリーシャ等と旅を共にする。ルーファスは前半弱気であるが、後半強い意志を持つように成長する。だがそれは、歪んだ青春であった。(本編犬レナス発言)

4.ディラン(Dylan) CV:乃村健次
 エインフェリアながらメインメンバーとして仲間になる。解放は出来ない。不死者王ブラムスの隠れ蓑として使われた。不死者王に成ってからの活躍が記憶に残り、ディラン自身の活躍は薄い。

5.レザード・ヴァレス(LEZARD) CV:子安武人
 レナス・ヴァルキュリアへの邪欲から世界の破滅を招き、VP2ヴァルキリープロファイル2-レザード-にした男。最終局面の変態度には目を覆うものがある。それを演じる子安もこの手の役が似合う。(∀ガンダム:ギンガナム御大将、キングゲイナー:アスハムブーン特務大尉にも見られる)

7.レオーネ(LEONE) CV:田中敦子
 少佐。アーリィ・ヴァルキュリアの隠れ蓑。怪しい素振りは数多く。

8.アリューゼ(ALUZE) CV:東地宏樹
 ディランとキャラクタータイプが似るが、こちらには裏がない。セラゲに行かなかった場合、最後までパーティに入るメンバーである。不死者王の剣を持たせる後半の重要キャラ。

9.アーリィ(AHLY)・ヴァルキュリア CV:田中敦子
 セラゲで手に入る神槍グングニルとフェイントを装備すると鬼。総攻撃力で右に出るものは居なくなる。だが、VP2では妹のレナス、シルメリアに活躍の場を奪われさんざん。(セラゲフラれストーカーイベント)

10.ブラムス CV:乃村健次
 不死者王。HPの高さでは全てのメンバーに勝つ。仲間に入った時点で主戦力になる。同じくセラゲで手に入る武器と不死者王の鎧をつければ、鬼。

11.バルバロッサ CV:中田譲治
 ディパン国王、アリーシャの父。特に目立つ活躍の場無し。

12.ウォルザ、ガイン、ダレス
 ディパン国の三賢者。ウォルザ、ガインは60歳ぐらいに見えるが、ダレスは若く、アリーシャと幼なじみ。ウォルザ、ガインについては、セラゲ出現しのちの姿が分るが、ダレスはどのようになったか分らない。

13.オーディン CV:池田秀一
 強いがレザードに油断し、消滅する。まぬけ。セラゲで仲間になると思ったが成らない。残念である。

14.フレイ CV:川村万梨阿
 元々強い。セラゲで仲間になった後、ルーファスが引退し交代する。あまり語りたくないスーパーな連続技はAPを大量消費するものの強い。

15.ウル CV:青山桐子
 初戦時苦戦したボス。

16.ヘイムダル CV:松本大
 アスガルドを守るおっさん。セラゲではヘィィルダムで登場。

17.犬
犬アリーシャ、むっちんボディと逆ナンを主張。
犬アーリィ、「この目で見るよい。」
犬ルーファス、歪んだ青春の根源。
犬不死者王、「死を感じる。」
オーディン、「まさに四宝の輝きにふさわしい・・・」
犬アリューゼ、「なーんつってな」が口癖。
犬フレイ、歪んだ青春を見つける。
犬レザード、壺にはまって遅れる。

 犬によるアリーシャとルーファスへのいじめは異常。

18.エインフェリア 軽戦士
 セレスのボディーパッセージは蟹漁に必須。
19.エインフェリア 重戦士
 アドニスが強い。
20.エインフェリア 弓戦士
 紗紺の発言がおもしろい。
21.エインフェリア 魔術士
 ミトラの聖水。


チ.音楽
Sランク
ボス戦音楽(複数有るが全て)
不死者王ブラムス初登場時や3姉妹結晶化時の流れる音楽
ラストステージ頂上周辺音楽

Aランク各都市BGM

リ.世界設定
 概ね良いが、ダンジョンの数を増やすべき。マップが広いのに行ける場所が少ない。

ヌ.総論(良悪)
 良い点
 いままで触れていないが、良い点として挙げられるのはバトルフィールドへの移行が非常に早いことである。エンカウントした場合、直ぐに戦闘フィールドが表示され爽快感がある。また、前述しているが、バトルシステムの部位破壊は快感を得る部分もある。全体としてバトルシステムが優れている。
 悪い点
 ストーリーがヴァルキリープロファイル2-レザード-で終わる点。ネタバレするとアリーシャはヴァルキリーに成ってしまい、最後は魂が転生する。事実上死亡といってよい。いままでの苦労を考えると哀れであり、バットエンディングとしか思えようがない。現在ネット上では他のエンディングあることが確認されているが、情報ではレザードも転生するだけというもので、これもバットエンディングと認識できる。
 ヴァルキリープロファイル2-レザード-になる点はまあよしとしても、バットエンディングで終わるのは容認できない。

ヲ.総括して
 エンディングが気に入らないが、快適な戦闘システムと一部盛り上がるムービーのおかげでエンディングを見ない場合は不快感無く遊べる。やり込みに関してだが、ボス戦でも30分以上かかるものはやめて欲しい。これは全てのRPGに対して。FF12のヤズマット以後は鬼。

ワ.補足
 キャラクターの順番とCV情報についてはwikipedeaのヴァルキリープロファイル2を参考にした。

以上

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