関西ローカル、スーパーニュース アンカー
アンカーの水曜日
7月から夏休みに入り、第1週を京都宮殿で、第2週から第3週を松山、徳島、東京で過ごした。そして、第4週から8月の第3週まで京都宮殿で再び過ごした。約2ヶ月の長くて短い夏休み中の出来事の一つをここに紹介する。
それは、関西ローカルで放映されている報道番組のことである。関西テレビが制作著作を持つ番組で、スーパーニュース アンカーという番組である。スーパーニュースというのは、フジテレビ系列の夕方の方々番組が掲げる共通名称で、関西テレビではこれに独自名称のアンカーを接続して放映している。
番組の全体の雰囲気も気に入っているが、アンカーの中でも最も私の心を引きつける部分は、毎週水曜日に行われる、青山のニュースDEズバリである。独立総合研究所社長の青山繁晴氏が外交や安全保障に関する見解を述べる水曜日専用枠である。
青山氏が述べ、私が視聴できた内容
- 北朝鮮のミサイル発射実験は、イランからイスラエルへの弾道ミサイル到達実験
- イスラエルのヒズボラへの強固な姿勢はイランへの脅し
- イギリス-アメリカ間旅客機同時爆破テロ未遂事件は、9.11と対照的なテロ計画
- 昭和天皇陛下のメモは、日経新聞や経済界の安倍次期総理候補潰し
青山氏が述べた内容を私が再び解説すると
1
1の北朝鮮ミサイル発射実験については、射程距離の長いテポドン2は、日本国を対象とした兵器ではなく、日本国を攻撃する場合は、既に開発が完了しているノドンで十分である。テポドン2が対象とするのは、アメリカとよく言われてきている。
北朝鮮とイランはミサイル技術で関係が深く、7月の発射時にはイランがイスラエルやサウジアラビアに向けて打ち込んだスカッドも発射されている。
テポドン2は、イランがイスラエルに攻撃出来る弾道ミサイルを保有するために行われた実験であり、テポドン2が完成すれば、イランからイスラエルへの直接攻撃が可能になる。北朝鮮の7月ミサイル発射事件は、これを目的としたものだというものだ。
こういう分析を披露した報道番組を他に知らない。
2
2のイスラエルのヒズボラへの強固な姿勢は、イランへの脅しについては、北朝鮮のミサイル実験の内容を精査したイスラエルが、この実験はイランがイスラエルを攻撃する弾道ミサイルを手に入れる為の実験と判断。これをイランが保有し、イスラエルを攻撃した場合、どのような目に遭うかをヒズボラをイランの変わりにして見せつけたのである。
現在安全保障理事会決議1701(プレスリリース06/056-J、http://www.unic.or.jp/new/pr06-056-J.htm)にて双方の大規模戦闘は停止されたが、この時この決議が行われるまでの約2ヶ月間イスラエルは、アメリカが止めろと言っても、どの国家が止めろと言っても攻撃を中止しなかった。(子供を空爆して、非難を受け48時間の停止は人道的配慮から実施はした。)
そういうイスラエルの強固な姿勢は、まさにイランへの警告であったのだ。
こういう分析を披露した報道番組を他に知らない。
3
3の+イギリス-アメリカ間旅客機同時爆破テロ未遂事件は、9.11と対照的なテロ計画は、イギリスのテロが9.11テロと対照的であり、且つ人類史上最悪の悲劇となるということを紹介したものである。
- 9.11テロ:国内便、離陸直後、大型爆発物の使用(ジェット燃料)
- 今回のテロ未遂の計画:海外便、着陸寸前、小型爆発物の使用(機内に持ち込む液体爆弾)
(今回のテロ未遂計画は、青山氏が独自の情報源から入手した内容から)
共に後一点共通点があったが、忘却した。
さて、今回のテロ未遂計画は、既に忘れられている可能性があるが、(本コラム執筆は8月27日)下記の様な状況で行われる可能性があったのだ。特に小型爆発物については多く報道されたが、海外便であることとは余り報道されず、着陸寸前に行うという情報は青山氏の披露で初めて知る。
イスラームには、成功したことは繰り返すという思想があり、それが善悪に関係なく実施されるという。今回の事件は、9.11の大成功を見て計画されたもので、更なる成果を上げるために改良されている。
青山氏はテロ計画を再現してみると、
- テロに狙われた海外便が、イギリスのヒースロー空港から離陸。
- アメリカ国内に入る。
- アメリカ国内の空港に接近する。
- 爆破
というものである。空港とは、関西圏の例で挙げられたが伊丹空港(大阪空港)のように市街地を旋回しながら、着陸する。この時、航空機は市街地上空を飛ぶのである。この時、航空機を爆破して、墜落させ被害を出すのである。
だが、これだけではないのだ。使用される爆発物は乗客を爆殺するほど強力なものではない。計画では複数の実行者が乗り組み、飛行機構造の要点を複数爆破するのである。1カ所ぐらいなら耐えられるかも知れないが、複数の爆破では機体が空中分解するそうだ。
そして、生きたまま乗客は地面に落下するのである。市街地市民は生きたまま落ちてくる無数の人と機体の破片という恐怖を味わうのである。
もう一点、イギリス治安組織についてと、テロ撲滅は武力で出来ないという話は長くなるので省く。
こういう分析を披露した報道番組を他に知らない。
4
4の昭和天皇陛下のメモは、日経新聞や経済界の安倍次期総理候補潰しは、青山氏が記者に経緯を聞いて、明らかにしたものである。青山氏の主張であって、日経新聞の公式・非公式どちらの発言でもない。
これは、靖国神社参拝による日中関係悪化を食い止めるために、事実上次期総理となっている安倍氏に参拝を中止させるための報道だということだ。また、この日は安倍氏の政権構想といえる新書美しい国へが発売された日で、目に見えたものだとい言う内容。
こういう分析を披露した報道番組を他に知らない。
是非とも全国で
4本しか見れることが出来なかったのは、大行幸の影響である。これが本当か、真実かどうかは個々人が判断することであるが、私としてはあり得る話である。真実性が高い話であると、感じている。
青山氏の見解を今後も聞きたかったのだが、金沢では関西ローカル番組が放映されていない。このような情報は生もので、後でも見ても遅いことがあるのだが、見られないことより良しと考えて、ビデオ録画を家族に頼んで、京都宮殿を後にしたのだ。
青山氏のコーナーは、キャスターも知らない内容も多く、キャスターが戸惑うシーンもある。それだけ、予想外のこと、思いも寄らない内容が語られるのである。