NSC テーマごとに閣僚参加 座長案了承 事務局長は副大臣級*14

 先日、以下の書籍を読んだ。

米軍再編 (講談社現代新書)

米軍再編 (講談社現代新書)

 この本は、小泉総理時代の米軍再編成問題の事情を紹介する本である。この事情は一読する価値が十分ある内容である。特に官房副長官(事務)の役割と利点を超える弊害を伝えている。安全保障政策だけに言えることではないので、国家安全保障会議を設置しても他の分野の弊害を除去出来ないだろう。だが、この国家安全保障会議の設置で少なくとも、安全保障政策は「政治」主導が実現できるのではないかと期待している。
 小泉総理は世論重視といった大統領的な政治運営を行ったが、内政では郵政と景気、外交ではイラク自衛隊派遣で多忙であった。米軍再編には世論の拡大(沖縄ぐらい)が無かったため、小泉総理の政治手法が完全に発揮され終わったとは言えない。
 安倍総理は小泉総理と政治手法が異なるので、臨時的な「総理の一声」ではなく、常設の制度を設置し大統領的な総理以外も政治主導の安全保障運営が行える体制を構築した。今後の運営により、形骸化される恐れがあるが、ここは安倍総理の手腕に大いに期待する。

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