F.E.A.R.

F.E.A.R. 日本語版

F.E.A.R. 日本語版

 はじめに
 F.E.A.R.(以下FEAR)は、完全日本語版パッケージが存在した。当時IT企業の代名詞だったライブドアが発売をした。だが、周知の通りライブドアショックが起こり、比較的力が入っていたゲーム部門は廃止となり、パッケージの発売も中止となった。この結果、完全日本語版パッケージは市場で高騰した状態にある。
 
 FEARのDEMOプレイ時の評価(2005年)を振り返る
 DEMOプレイ時に、次の評価を即決で行った。1.グラフィック性能は高いが、負荷が高い。2.弾が少なく、射撃を楽しむという方針(モットー)から外れ、楽しくない。
 この評価は、その後拡張版として発売されたF.E.A.R. Extraction Point(以下FEARXPこの時ライブドアは既にゲーム部門を廃止、日本語版パッケージはない。)のDEMOプレイ時に、筆者の環境を改善したことにより、1の負荷に対する不満は消えた。しかしながら、2のゲーム性については、FEARXPでも楽しめるものでは無かった。


 機転
 この評価は、実に長期間主張した。何かとFEARをFPSゲームの中で批判することは、筆者の代名詞的部分にあったと、親しい者が見ると分かるはずであり、何故FEARの購入に走ったか全く不明だと思うのが、普通である。
 ここで2のゲーム性の改善が如何に行われたか説明すると、チートコードの存在である。チートコードはあらゆるゲームに存在する。ネットーワーク対戦にチートコードを使う気は毛頭無いが、オフラインゲームにおいては、ヌルゲーマーに近くあまりに難易度が高いゲームに対しては、怒りに近いものがこみ上げる為、チートを多用する。寧ろ、FPSのストーリーモードは、チートによりクリアする事が常である。
 FEARに話題が戻るが、FEARで多用したチートコードは、god(無敵化),guns(全武器取得),gear(スロモー増加)である。この3つのコードは非常に優秀で、FEARのゲーム性に不満を覚えた射撃が楽しめるゲームと化した。
 このチートコードの存在をブラウジング中に知り、購入を決めた。


 ゲームの評価
 FEARは、ストーリーモードが重視されるゲームである。その為、1度クリアすると概ね流れが読め、飽きる部分が強い。FEARでもこの法則は適用でき、3回目で飽きた。
 飽きたのではあるが、楽しめなかったことはない。特にスロモーによる射撃は素晴らしい。操作キーが1つ増えるため、キー操作になれる必要があるが、射撃の安定化と優位性を楽しむことが出来る。スロモーの持続時間が、無限に出来るチートコードがあれば更に良かったのだが、筆者が調べる限り存在せず、gearでちまちまと増加してゆく方法しかなかった。
 FEARのもう一つの売りは、fear(恐怖)である。後々プレイしたFEARXPの方が恐怖の度合いが強いのであるが、FEARのホラー要素は今までのFPSに無い新しさがある。(バイオハザードがあるが、あれは怖いより気持ち悪いである。また、FPSと言えない。)レビューであるように、日本のホラー映画の要素を意識して使っている事がよく分かる。
 対して欠点は、ストーリーモード重視である。ストーリーモード重視が悪いのではなく、ネットワーク対戦にももう少し工夫が欲しかったという意味である。ストーリーモードは良く2005年のFPS(05年はCOD2が出たぐらいか)として最高と言われ、全く同意出来る。だが、高い金を払って遊ぶ以上もう少し「継続性」が欲しい。その点、ネットワーク重視は人数、サーバーが整えばかなりの長期間遊ぶことが出来る。
 行ってみれば、欠点はネットワークモードのみである。それ以外の面は価格に見合うものである。個人的にゲーム方針に不満を覚えたが、チートコードを使うことで、ゲームを楽しむことは出来た。

 謝辞
 尚、ストーリー理解において、日本語化MODは大変貴重で、これなくしてストーリーモードを遊んだ場合、ただの射撃ゲームになっていた。まあ、それでもいいのだが、ストーリーモードである以上、ストーリーが理解できればよりよい。ライブドア販売パッケージは高騰しており、価値検討をした結果手に入れた場合に得られるものが少ないと判断した。購入に当たっては、日本語化MODの存在も少なくない影響を与えた。
 ここに、日本語化MOD作成者*1に深く感謝の意を表明する。

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