ファイナルファンタジーIII

ファイナルファンタジーIII

ファイナルファンタジーIII

 イ.はじめに
 1.前書き
 先日弟がPSPとDSを購入し、まずメタルギアソリッドポータブルオプスから優先的に攻略したことを伝えた。続いて手を出したのは、このFF3DSリメイクである。

 2.注意
 FF3ファミコン版については全く触れたことが無いので、ファミコン版との比較は全く出来ない。それに、ファミコン版と比較して批判する気も無い。
 3.プレイ記録
 3月9日開始〜3月12日クリア、クリスタルタワーの登頂自体は自力(平均レベル50)で行うが、まおうザンデ以降のクリアは中古ソフト故に残っていたデータ(平均レベル72)を用いた。
 4.FF3DSにおけるプレイ前知識
 ファミコンで発売されたFF3のDSによるリメイク作品であり、リメイクに伴い3D化が行われた。その為、動作が重たいという意見を聞いていた。筆者自身が購入をしていない理由は、中古であっても価格が高いためである。
 ロ.ストーリープレイ感想
 1.電源投入からNEWGAME選択まで
 電源投入後別のDS用ソフトで見たロゴが表示された。それは、ゼノサーガI・IIである。FF3DSは、ゼノサーガI・IIと同じ動画圧縮コーデックを用いていることが分かった。となると、ゼノサーガI・IIの画質かと直ぐさま連想した。確かにその後流れたオープニングムービーはゼノサーガI・IIで使われた動画の画質と似るものがあったが、それと比べて長さは20倍は有ったように感じた。ゼノサーガI・IIでは、5秒ぐらいの短いムービーが、10回ほど使われていた記憶があるが、それを合わせたら、ムービー容量は共に同じになると思うので、DSソフトに保存できるムービー容量はその当たりかと想像した。
 ムービーについては、画質に仕方がない部分があったが、音楽と構成が良く、FFのオープニングムービー*1としては、FF6(PS版)に似た感触を得た。
 NEWGAME選択後は、プリレンダリングムービーではない、リアルレンダリングによるムービーが起こり、プレイヤー操作が可能になる。

 2.プレイヤー操作開始から〜ジン戦終了後、ジョブ取得まで
 サクサクと進んだが、目立ったレベル上げをしなかったので、ジンの洞窟にて姫を仲間に入れた後、多少のレベル上げを実施した。ダンジョン攻略中に気付いたのは、ダンジョン内では、セーブが出来ないことである。これはその後全てのダンジョンで共通して起こるのだが、FF3の時代はセーブポイントの有無により難易度を高めていたのかと勝手に想像した。これに似たシステムはFF12で体験し、一部ダンジョンにて全くセーブポイントが用意されない場所があった。最後には強力な召還獣がおり、3回ほどゲームオーバーに成った記憶がある。個人的にダンジョン内に責めて、責めて1箇所リメイクであってFF3の意向に沿った者だとしても用意して欲しかった。確かにFF3の場合用意すると更に簡単になったり、一時離脱不能なダンジョンがあるため、一度行けばクリアか死ぬまでという2択というのは簡潔でよいが、それまでの成果が水の泡となることが多かった。
 魔法についても、魔法の威力によって、回数が制限されるMP方式をとっており、FF3はこのような魔法システムだったのかと知った。これはこれで面白いが、慣れてきた総量MP制(勝手に銘銘)と比べ戸惑いはあった。
 飛空挺についても、特定の箇所しか結局行けないものの、扱えることは遊んできたFFの中で最も早いのではないだろうか。FF9は飛空挺から始まるが、実際ユーザーはそれを操作出来ない。操作出来る飛空挺の取得としては、最も早く最も早く手放すのではないだろうか。
 もう少し、地元地域にてイベントがあるかと思いきや、早くも飛空挺による岩石破壊で次の町に行くことになり、展開がどんどん進み、サクサク出来るゲームだと感じた。ミスリルが取れる鉱山にて、もうひと問答あれば、満足度が高かった。

 3.浮遊大陸離脱までに気付いたことを総括して
 飛空挺を失い歩きとなる。DSの場合タッチペンでも入力できた。寝転がって、キャラクターの動きのみを操作するのであれば、ペンでも大きな問題は起きないが、戦闘操作となると厳しい。選択が細かいため、誤操作の恐れがある。タッチスクリーンによる入力は、有った方が便利だが、使いにくい側面もあった。
 戦闘操作について関連して述べると、ATBを始めとする近代FFシリーズの戦闘システムが搭載されていないため、誰がどの順番で動くかわかりにくく、回復が間に合わないことがしばしばあった。さらに、蘇生から回復という手順が、順番が分からないため、回復から蘇生という全く意味のない手順となることがしばしば起こった。どうもATBといったわかりやすいシステムに慣れてしまったので、判断する指針が無い本作の戦闘システムにはその点行動順位が分からない点を苦労した。
 アイテムシステムもページ送りがL、Rで出来ないという問題があり、個数が増えて行くにつれ、アイテムの選択に時間がかかるようになった。ファミコンにはLRキーは搭載されていなかったので、本作でもは、今や当たり前のその機能が正しく設定されていない。リメイクをするなら、ページ送りをLRで出来るように改良を加えて欲しかった。
 ジョブシステムは、本作にて初めて触れた。なかなか面白いが、ミニマムにて妖精の村に行った時点で、全メンバーの「赤魔導師」化確定した。赤魔導師は、その後クリスタルタワー登頂まで、竜騎士を使用しないと倒せないボスを除いて、続いた。その他のジョブと比べ、赤魔導師はオールマイティ故に能力が低めであるが、剣による打撃、黒魔法による攻撃、城間法による回復という3つの要素を利用でき、非常に扱いやすかった。唯一の欠点と見たのは、装備出来る防具が浮遊大陸離脱後最終局面まで見つからないことである。その為、防御力に欠点がある。だが、赤魔導師はデザイン的にも筆者に好評で、次回プレイすることがあれば、最初から全員赤魔導師の特化型パーティを編成することが確実である。
 他のジョブはあまり触れなかったので、特性などは批判出来ないが、ジョブシステムについては、もう少し利便性を挙げて欲しかった。ジョブの移行期間という概念は面白く問題ないのだが、ジョブ移行前に装備出来る武器や防具、能力値の変化が分かるモードを付けて欲しかった。移行期間が必要なため、易々と転職は出来ず、しかしながら転職をしないと装備によりどの程度能力が上がるかが分からない。その為、一端セーブして転職を行い、成果を確認する行為を一時的に行わなければ成らず、煩雑である。
 浮遊大陸離脱までのストーリー展開は、RPGとして適切であった。全く飽きの無いものであり、どんどん先に進みたかった。だが、2,3ダンジョン攻略失敗が起こり、スピードは低下した場面はある。
 浮遊大陸自体のマップがオーウェンの塔攻略後殆どアクセス出来る状態になり、これからどうするのかと思っていたが、そとの大陸に離脱する方法が取られ、その後行き来出来る用になると、妖精の池の地政学的効果が分かるようになった。

 4.クリアまでを総括して
 その後ダンジョンクリアを進めることで、クリアの流れとなるが、時の神殿の位置など一部不親切な説明があったことに困った。確かに、ドーガが説明しているのだが、理解できないまま、これは重要な場所の情報だったと気付くが、この世界の地理的情報に疎いため、直ぐさまここかと思いつくことが無かった。その後、ドーガの館にてこのあたりだとNPCが助けてくれれば、親切だったが、そこまですると簡単すぎるという意見もあるかも知れない。
 FF3に限ったことではないが、ワールドマップがあるRPGでは、マップ上に選択した場合地名が表示されるように求めたい。毎回どこどこへ行けと言われた場合、その場所を特定する作業が苦しい。FF3ではダンジョンと町でマップの色分けがあり、その点は区別する上で助かった。
 パーティがこの冒険中触れる飛空挺は、4つになるのだが、最後のインビシブルについては、速度が遅く、着陸と離陸にロードが必要で、ノーチラスの方が早くて、ロードも不要で扱いやすかった。責めて、速度の遅さは改善して欲しかった。インビシブル取得後は使用しないと行けないダンジョンがあるため、遅くても移動のため使用する必要があり、面倒であった。また、インビシブルの飛行能力を用いて、角を探しに行くが、何度も同じ操作をしなければ成らず、面倒であった。
 
 ハ.その他について、音楽や3D化
 音楽は全体として素晴らしいものが多かった。正直なところサントラ版を購入する気がある。ダンジョンなどのBGMを中心の5曲ほど1日中聞いていても問題ない心地良さを出す者があった。具体的な曲名はCDを持っていないので知らないが、今後検討したい。
 3D化については、2DのFF3DSより出されるよりは、3DのFF3DSが良かったと思う。参加型評価サイトを見ると、3D化により敵の数が減少したとあった。確かにあまり多く敵は出現しなかった気がするが、FF3DSとして考えるのなら、これでボリュームとしては満足出来る。ロード時間も遅くなったと思われるが、インビシブルを除いて我慢できる。インビシブルもロード時間より、足の遅さが気になった。

 二.全体を総括しての感想
 FF3DSは携帯RPGゲームとしては良いできであった。本作にも欠点はあることはあるが、本作の完成度に追いつかない携帯RPGゲームが多く、DSでこの満足感があるゲームが出来ることは良い。ファミコン版の方が面白いと言われても、やる気はない。「FF3DS」を「FF3DS」として遊び、楽しんだのであり、「FF3」を楽しんだ訳ではないからだ。「FF3DS」は良い作品だったので、今後も良い作品が現れることを期待する。
 
 ホ.wifiを利用したシステム
 これは、全く不要。さらにその要素を使わないと、隠し要素が現れないというのはFFTA並のひどさがある。wifiを利用するシステムもDSの側面から求められるだろうが、これに隠し要素の出現条件を付加することは止めて欲しい。

*1:実際オープニングムービーがあるFF作品は知る限りでは、FF6(PS)、FF8FF10FF12である。

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