今日のコラム 防衛庁・自衛隊を読破して

防衛庁・自衛隊

防衛庁・自衛隊

 本書は、帝国宇宙軍最高司令長官より推薦を受けた書物である。ちょうど一年前に一度借用して呼んだことがあるが、やはり期限もあり、集中して読破できたかは怪しい点がある。その点を解決するため、今回自分で本を購入し読むことにした。
 全体的な論評として、本書は防衛庁という組織を理解するうえで大変役に立つ。特にその詳細な組織とその掌握事務の詳細な記載は、余にとって非常に役立つ内容であった。帝国軍における軍事編成に関する知識をさらに増強することができた。
 また、手元にあることでいつでも参照できる点は非常に心強い。巻末の組織図も、防衛白書などよりも一段細かい部分まで記載があり、余や帝国宇宙軍最高司令長官のように、軍事組織に対して興味を持つ人は購入し、一度読破されることを薦める。それにより、防衛局がなにを掌握しているのかとか一般的にわかりにくい事項がよくわかるだろう。防衛局は旧日本軍では軍務局、大帝国帝国軍では、軍務省の役割を果たす。そのようなことが即座に理解できる本である。
 但し、いささか古い。本書は新版とあるが、発行は911テロの前で、その後起こった急激な軍事再編成や新防衛大綱などの新組織がまったく記載されいない。新防衛大綱が新しく制定された今、新新版を発行されることを望む。また、国防会議やスパイ防止法に関する記述がいささか多すぎる気もする。国防会議はまあ許す。安全保障会議を考える上でも必要であるが、スパイ防止法に関する部分は多すぎる。読み飛ばしたほどである。
 さて、細かい章に分けての論評に入る。

第一章:防衛庁自衛隊小史。現在まで(平成9年ぐらい)の自衛隊の歴史。まあ序論としては良い。大体歴史背景も初心者でも理解できるはず。但し、現在が古い。
第二章:冷戦構造崩壊以後の自衛隊。これも歴史に関する部分が強いが、冷戦という重要な転機について、自衛隊が歩んできた歴史が記載されている。読んでおいた方が良い。脅威の変化などが理解できるはず。
第三章:新防衛大綱と防衛力整備計画:日本国の防衛の基礎計画。その策定から運用までが一通りわかるのではないかと思う。理解したい人はぜひ。
第四章:防衛庁内部部局:この章のためにこの本を買ったといっても良い。というかこのために買った。他の書では言及されることがまずない防衛局や人事局などの構成が課まで記載されており、その掌握事務が良くわかる。但し、本ではもう少し改行がほしかった。少々醜い。
第五章:安全保障会議:日本国の最高国防意思会議。それに関する歴史、審議内容などが紹介され、政治的な安全保障会議の側面などが紹介されている。主要な決定事項の紹介は、帝国軍最高参謀会議に関する決定を決める際に役立つはず。
第六章:統合幕僚会議:ここは三矢研究という極秘の朝鮮半島有事図上訓練のことが大半を占める。三矢研究の詳細な資料があり、有事立法などその踏み込んだ部分はシビリアンコントロールを逸脱している感があった。が、戦時立法は大いに参考になった。
第七章:陸海空幕僚監部:日本は非常に言葉遊びがすきである。多くの人がこの監部と聴いても何をしてるところか理解しにくいだろう。だが、この章を読めば、その疑問が解かれるだろう。ここも内部部局の詳細な解説があり、非常に役立つ。後半国家機密法に関する議論があるが、不要では思う。
第八章:防衛施設庁:同庁の職務解説。詳しい組織解説がうれしい。
第九章:技術研究本部:同本部の解説。特に各課の研究内容が良くわかってよい。
第十章:調達実施本部:同本部の解説。同じく詳しい解説が良い。
第十一章:防衛大学校防大について、行きたい人は読んでおいた方がいいかも。
第十二章:防衛医科大学校:防医大について、その設置歴史などが詳しくわかるはず。
第十三章:防衛研究所:防衛政策に関する研究所の職務紹介など
資料1:内部部局・陸海空幕僚監部の組織:最高!!!!!!!!!!!!!
資料2:陸海空の組織と編成:重要!!!!!!!!!!!

以上が論評である。


 コラム:防衛庁自衛隊を読破して
 著者:大宇宙拡大大帝国絶対永久皇帝大帝国大元帥★
 THE IMPERIAL BLACKEye 2005 2005.2.22

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