ハーフライフ2 エピソード2 Half-Life2 Episode Two

 概要
 TF2は発売日からプレイ可能であったが、HL2EP2やPortalの2本は本日16時から遊べるように制限があった。15時57分に案ロックという解除作業が開始されるが、実際プレイできたのは16時30分からである。ゴールドディスク完成後のパッチのダウンロードと暗号化されたファイルの復号化に時間がかかった。とりわけ、ダウンロードは遅く世界中のユーザーがアクセスしているだけはあった。途中ダウンロードが停止したり、Steamが挙動不安定になったので、2,3度Steamの再起動を行った。
 そして、以後本作を終えるまで、眠らない日となった。

 感想
 HL2EP1よりは、おもしろかったが、HL2EP1の時から疑問に思っている内容がより鮮明となった。それは、武器である。シリーズもののため毎度武器が同じになる。新しい武器がそろそろほしい。マグヌッセン装置なる新兵器が登場するが、それほど目新しいものではなく、重力銃の応用である。この問題は敵側の新兵器に対応する際に苦慮した。ハンターに対する有効な火器がないのである。新しく敵側の新兵器として登場したハンターは、重心点が低く機動性に富む、射撃兵器は着弾時と着弾後の遅延信管による2重攻撃能力を持ち、本作でもっとも悩ましい敵である。ハンターに対しては、車による轢殺か丸太を当てること以外に利用できる攻撃手段が無かった。轢殺は楽しいが、1回1体が限界であり、目標補足、突入、再補足、突入の間に遅延信管によるダメージを少なからず受ける。その点丸太は最強の攻撃力と防御性を持つのだが、回収する必要があるという欠点がある。マグヌッセン装置によるアクションを求め、楽しめたがゴードンの保有兵器のバージョンアップを希望したい。その点、Portalの関連により、次作EP3では大いに期待できることは確かである。
 ストーリーに関しては、EP1より良かった。多くの謎に対するヒントが分かり、開発者のインタビューが意図したとおり、EP3の最終局面がいかなるものになるか予想させる内容であった。アレックス以外とも協力プレイができた点はEP1による成果であろう。作品の強弱がはっきりしており、盛り上がりのある部分は激しい戦闘が経験できた。
 グラフィックでも今回開発者が言うように今までにない広いステージや洞窟といった新しい場所を用意し、魅力的なグラフィックを提供している。やはり、最終ステージと洞窟が今までのEP1との違いを表し、単調性を和らげている。ソースエンジンに対する唯一の不満は、ロードが比較的頻繁に行われることである。移動距離から考えると他のゲームと比較しても妥当なのかもしれないが、移動速度が速い場面などでは気になる。またロード自体が遅いことも指摘したい。シームレスなロードをロードが必要なポイントに近づくと裏で処理を始めるなどの工夫をソースエンジンの改良によって実施してほしい。ただし、グラフィックの割にフレームレートが高く維持される点は、広いユーザーでプレイできるという可能性を示しており、評価できる点である。
 そういえば誰かが死ぬという話があったが、全く忘れており、最後の最後で驚かされた。ヤンウェンリー級の衝撃であったが、死亡フラグは確かに有った。
 HL2シリーズに限定すれば、HL2>HL2EP2>>>HL2EP1という評価になるだろう。

 SS

 今まで無機物中心だったHL2の世界で本格的に有機物の世界が描かれる本作

 筆者が唯一おぞましさを感じるのは、人を食うことを直接表現されること。oblivionでもゴブリンに食べられた亡骸を見たときは、oblivionで唯一の恐怖を感じた。

 洞窟では、光源の優れた効果を見ることができる。

 マグヌッセン氏とマグヌッセン装置。本作の新兵器。ただ、重力銃の応用の域を出ない。

 閉塞したEP1の世界から、広大なEP2の世界に触れる場面

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