宇宙戦争

 字幕だったが、引き換えであっても評価は変わらない。先ほどネットでスターウォーズ宇宙戦争は対比できる作品だとあった。スターウォーズは恐怖に戦う、宇宙戦争は逃げる映画だという感じだったと思う。この対比は評価でも適応でき、最高の評価のスターウォーズに対し、宇宙戦争は最悪の評価を与えたい。
 では評論。全体的に逃げてばかりで、悲鳴と逃げる人を見る映画であった。全く持って詰まらない映画であったといえる。科学設定ももう少し頑張ってほしい。見ていて気付くが、エイリアンが攻撃を開始したのは7月4日。ID4を意識しているのか、原作がそうだったと言われればそうかとなるが、原作を読んだ時その様な記憶は残らなかった。小学校の時に記憶なので深くは言わない。だが、宇宙戦争はID4をこれ以外の点でも比較できる。共にテーマが宇宙からの侵略であるから見る側も、ID4を見ていれば比較してしまう。
 侵略が来る前に嵐。などはID4と全く同じである。だが、インパクト的にはID4で使われたものであり、二番煎じであったので、ふーんとし思わない。電気機器の使用不能も中途半端で分かりにくい演出。動けるものと動けないものが後々混ざってきて統一感が無い。また、侵略者側の兵器も大量殺戮や大量支配には不適。など科学的演出が弱い。ID4の場合、アメリカ大陸を初め、全世界は直径23キロの円盤に襲われ、一日で壊滅した。だが、宇宙戦争の兵器では、1射で1人殺害と殲滅を目的とする侵略者としては余りにも非効率。科学水準が低いとしか言いようが無い。確実に1人の人間を原子分解できる兵器は強力であるが、数が数、時間が掛かって仕方が無い。また、バリアの存在。ID4そのままだろと言いたくなる。
 そこらへんにも問題があるのだがやはり問題といえるのが、ストーリー。逃げてばっかり、叫んでばっかりと何が面白いのかさっぱり分からない。一部攻撃シーンなどがあるが、まったく関与せず。本当に普通の市民として描かれ、少し関与する部分があるが、微々すぎる。ID4は主役が、前線に出る大統領、大統領を因縁がある科学者、血の気の多いが腕は良いパイロットと好戦的である。宇宙戦争は只管受身。逃げる逃げる逃げる、すこし攻撃。また、最後は原作道理に終わるが、あっけなさ過ぎる。確かにこの原作ジュールベルヌの宇宙戦争は作者が生きた時代には画期的だったと思う。だが、現代の映画の終わりとしては簡単すぎて、何も残らない。
 もっと批判を述べてもいいが、面倒なのでやめる。1500円で見るかと言われたら、次回は見ない。1500円貰えるなら見ても良いというレベルである。見たいという人は見てもいいしDVDを後々借りるという手があるが、テレビ放映されるのを待って見るのが一番損をしない。実況しながら見ると、まだ面白いだろう。

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