スターウォーズ エピソード3 シスの復讐

 集中文化振興計画をこの時期に発動したのは、一般的な夏休みが始まる前で、人が少ないことが予想され、静かに映画を見れる可能性が非常に高いこと。そして、この作品が見たかったからである。この映画のために立案したといってよく、他の映画は余の文化意識を向上させるための補助的な物という認識で発動していた。
 
 さて、論評。面白い。さすがスターウォーズ。素晴らしい。今回視聴した映画の中で文句無く1位評価を与えることが出来る。そして唯一再度映画館で視聴したいという気持ちを持たせた作品であった。
 冒頭のスターウォーズ的なナレーション。ボルテージが向上していった。スターウォーズ作品を映画館で見るのは、これがはじめてである。エピソード2から映画館で見れば良かったとエピソード2を見たときに初めて思った。エピソード1はレーシングとアナキンが子供だという点がいまいちであった。だが、エピソード2からエピソード6までは傑作的作品であると言える。エピソード2から余が好評を与える理由は、ジェダイの戦闘。ライトセーバーでの戦い、所謂チャンバラが格好良いこと。スターウォーズのチャンバラが余に好評な理由なのは、負傷する点である。剣で戦う場合、多くの映画などでは一撃必殺的で死亡に即繋がることが多い。だが、スターウォーズは手傷を負いながら、再度登場したり、サイボーグ化してそれを解決し、キャラクターの魅力を継続させてくれる。この点は義体化したいという余の希望や怪我をした場合、機械で補いたいという余の思想が強く反映されているからであると自分で分析する。
 もどる。エピソード3は実に素晴らしい。ドゥークー伯爵との戦闘、各ジェダイマスターの戦闘(特にヨーダ)、もちろん暗黒面に堕ちたアナキン、ダースベーダとオビワンの戦闘は見るに値する。CGの上手い使い方である。CGの使い方は昨今のCG至上主義の台頭で見るに耐えないものも存在するが、最高に素晴らしいものもある。一例を挙げると、攻殻機動隊(全シリーズ、光学迷彩には感動した)、マトリックス(但し1作目以外はゴミくず)。予断だが攻殻機動隊はCGの最高の使われ方がされているので視聴をお勧めするが、SACのCG版OPはCGに間違った使い方であるので、SACがCGを使った最高の作品と推薦するが、誤った点も一部あるので注意してほしい。
 戦闘以外にもエピソード3は沸かしてくれる。正直スターウォーズに詳しくないので、パルパティーン皇帝という名前から、共和国議長パルパティーンが同じ人物であり、悪の根源と直ぐに分かるはずだのだが、全く分からなかった。其の点が映像を通して、順序良く理解できた。なるほど、こういう理由で皇帝になったのかと。そして、民主主義が専制制度を生む土台という現場をフィクションであるが、今後提示できる事例の一つとして増やすことになった。専制による暴政は否定するが、専制による効率的な政治は否定しない。また、それを民主的な制度を持って制御するというのが大帝国体制の目的である。
 またずれたが、このように、戦闘などのビジュアル面、背景、思想、歴史的変移であるストーリー共に非常に高水準であり、3000円払っても見るというのが最終的な評価といえる。

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