BSアニメ夜話スペシャル 「まるごと!機動戦士ガンダム」ロングインタビュー・富野、吠える
大枠を纏めたものである。表現は原典を重視したが、一部改変した。
■始まり
- 仕事場を訪問。
- 訪問者は司会者男と編集者井上氏。
- 編集者曰く、初対面はガツンとやられる。
- 御大、白髪が増えた。
- 御大、老けた。。。
- やらせでなくて、ちゃんとしたコンテ作業を行っています。
- コンテ作業の説明(劇場版Zガンダムの絵コンテを用いながら、作成中?)。
- スペアタイムは、アニメ以外の写真などを見て癒す。
- ナレーションは永井一郎。
- 気をつけるようにいわらたけど、優しいですね。>御大:昔は怖かった。
- そういうおじいちゃんになろうとした。
- 御大が着ているシャツは、∀のワンポイントTシャツ。
■ネーミングの秘密
- ガンダムの名前は?>御大)「ん」とか「だ」とか濁点が付かないとだめなの。
- ガンボーイから、色々会社と揉めに揉めて決まった。
- 機動戦士という文字にルビを振ることを重視された。餓鬼向けだった。
- 井上)機動戦士なんて番組で入っていないですよね笑>御大:嫌がらせなんですよ。
- シャーはシャーってくるからシャアにした。無責任に腹が立った。
- アムロは緻密に作った。会社は苦情を出した。
- アムロという名前はカンだけど、声に出していい言葉だった。
- 世界に一つの固有名詞だとおもったが、沖縄にあってがっくりきた。
■富野流キャラクターの作り方
■名台詞が生まれるまで
- キャラクターを意識して、うわーっていう勢いで作る。
- あの仮面で視聴率が取れないのと言われた。
- マスクがアップの時は独り言でいい。
- マジンガーZに勝つ言葉を考えた結果だった。
■宇宙への憧れ
- 小学校5年、父親の仕事の影響が強い。父親が作った与圧服の写真などが沢山あった。
- ゴム屋で、そういうところから、身近にある。
- ガンダムを持って、リアルななんとかと言われるのは大嫌い。
- 雑誌宇宙旅行を読み、科学知識を蓄えた。
■アニメの道へ
- 映画がやりたかったけど、道が無かった。
- 出来が悪い学生だったから、実写は雇ってくれないと考えていた。
- 鉄腕アトムなどの仕事をへて、世俗への作品提供が悪いことでないと思い始めた。
■ガンダムに込めた思い
- 司会)ガンダムは、今までの富野作品とかなり違いますよね。>お仕事でやっていたことから、本当にリアルにやっていいことが変わった。
- 宇宙旅行を目指したが、宇宙で劇をするには、戦争物が一番だと思った。
- 全部嘘ついてやった。戦争物とはきちんと書いていない。敵が宇宙人じゃないとクレームが来た。
- 他にもエスパーだからガンダムを直ぐ運転できるとか、18mのロボットはねーだろといわれた。最低80mないと合体ができないだろう。
- モビルスーツはロボットじゃねーから打ち切りなんだよと散々言われた。
- 司会)打ち切り時は>御大)自分が非力だと思った。アニメではだめなだろうか。自分に創作の力が無いと思い知った。
- ファンが騒いでもどうでも良かった、世間に対してが目標だった。ファンが見るのは当然。
- 世間に評価されたい。世間がえっと思う作品を25年前に作りたかった。
- 映画もファンが見ているだけで、世間は見ていない。それを現在も考えている。
- 司会)社会現象って言われました>富野)嘘です。ファンが勝手に言っていただけ。スターウォーズぐらい言われて盛り上がる。
■伝えたかったこと
- 人殺しはやめなさい。怪我をしない戦闘は無い。
- 大人に知らせるより子供に知らせたほうが記憶に残ると思った。
- 現実的な世間に対して、まだだ打撃になるほど評価されていないのが、辛い。
■スタッフの紹介
- アニメーターは特権でアルバイトもするんですよ。Z仕事やっていますよね。
- 僕は君臨することをやめた。偉ぶっていると、己の好みしか出来なくなる。
- 生み出すものを手に入れるためには、やわらかい統治が必要。卑屈か偉ぶるかのどっちかだった。
- ほんとだよ、今の話。
■ガンダムの映画
- 司会)ガンダムを映画でやるっていうことは?>御大)映画ってしんどいな。丸々新作を作れるか
- 井上)ガンダムⅠと哀・戦士では色々違いますよね?>御大)こんななことではいけないなと。2時間を越える意味が大きかった。
- 井上)オデッサをカットしているが、よくなっているが?>御大)映画的なものはTVと違う。そう簡単に出来ない。物語全体を見る必要がある。
- 司会)三部作を作ったことはどうでした?>御大)死ぬほど良かった。良かったから用心深くなったし、映画を撮りたくなった。この10年に関しては、映画を撮ることに用心深くなた。好きでは取れない。時の運。それくらい厳しい。この10年いい原作がほしかった。自分程度のスキルで映画を作りたくない。
- 今の明確な目的は、スピルバーグとルーカスを黙らせなければならない。それは僕には出来ない。世間を黙らせるならそれくらい必要。この地位になったからそう思う。好きに取れるなら好きに取りたい。でもアニメがここまでいわせてくれるようになった。実写だけでは出来なかった。
以上。
第三部はレポートしない。