公務員試験 最新データ比較政治ハンドブック〈2001年度版〉を読んで

公務員試験 最新データ比較政治ハンドブック〈2001年度版〉

公務員試験 最新データ比較政治ハンドブック〈2001年度版〉

 読んでいるが感想を書いていない。読みすぎて書くのが手間になっている。そこで、とりわけ優良な書物を厳選して記載することにする。最近読んだ(最近といっても昨日であるが)本の中で優良だと感じたのがこの本である。

 比較政治学ハンドブック。素晴らしい。この本も指摘しているが、我が国(日本)の書物に於いて、(これはただ余の見聞が足りないのかもしれないのだが)我が国以外の政治体制を図表つきで細かく説明している書物が少ない。比較研究の書が少ないのである。多くの人は、アメリカの州の行政制度が州によって3つに分かれることなど知らないであろう。そう、分かれるのである。日本の地方公共団体のように画一化された組織ではないのである。アメリカは州によって、その性格や地方の特性によって、行政体制が異なるのである。この点は、大帝国も採用しようと予てから考えている制度である。大帝国の行政体制に関する話は以前考案整理中なので詳しくは述べない。
 また、フランスの大統領制と内閣制の実態、ドイツの大統領制と連邦宰相制度の詳細が乗っており、これまた大帝国の上級行政制度を再考しようとしている余にとっては実に素晴らしい内容で、大いに参考になった。

 昔、各国憲法概説なる本を読んだことがある。古い本でamazonでは手に入らない。手に入る書店をしているが、高い。欲しい本なのだが値段で購入を後回しにしている本である。この本は主要国の憲法制度を解説する素晴らしい本であった。基本的に我が国の義務教育では、ドイツ憲法や合衆国憲法などには触れない。そっらについて解説がされている良いホンであった。
 今回のハンドブックもそれに匹敵するものであるのだが、ハンドブックなのが惜しまれる。ハードカバーで更に詳細な内容を掲載して欲しかった。但し入門としては適当ではないかとは思っている。今後これに類似する本を探し、読書してみたいと考えている。新しい行政制度を考える以上、現代の行政制度も知っておく必要があるからである。

copy right 大宇宙拡大大帝国建国委員会 2004-2018.