電脳コイル 「イサコの病室」

 実際、今日の放送で多くの「謎」が解けたといって良い。4423なるものが、イサコの兄であり、電脳世界に意識を奪われた人間であること。そして、その出来事はヤサコと4423たるイサコの兄が出会ったときに起こった。
 その出来事が一体どのような接触かはこれからの謎であるが、基礎的な謎はかなり解決された。このような設定は、攻殻機動隊やアヴァロンで見受けられる。それらの世界では物理世界と仮想世界があり、デジタル化出来ない情報をゴーストと読んだ。攻殻機動隊では、アニメ版2ndGIGにて主人公らが危機的状況からの生存するための唯一の希望として、仮想世界への完全融合を試みる。ゴーストは、人間の記憶や感情と読み取っても良いが、攻殻機動隊では記憶はデジタル化可能な存在で、この場合ゴーストの定義は一体何なのかという問題がある。それは、魂と定義付けざれることが多い。そもそも攻殻機動隊の世界は、我々の世界と違い、超自然的な現象が許容されており、魂という我々の世界では論争が起こる問題も、解決されている。
 さて、電脳コイルでは、記憶や意識はデジタル化出来るようであるが、それならコピーの制作が可能である。4423の記憶や意識がなくなるのは、コピー出来なかった証拠と考えられ、実際デジタル化が不完全と仮定できる。また、このような物理世界と仮想世界におけるヒエラルキーの移動は中々困難であり、「キラバグ」が何らかの作用をもたらすようである。
 筆者はキラバグやイリーガルは記憶の欠片と考えており、4423のデジタル化された意識や記憶の欠片をイサコは集めて居るのではないかと思っている。
 なお、今回4年前の出来事という話題が出たが、少なくともイサコ、4423、ヤサコ、ハラケンのおばちゃん、その上司として赴任してきたカメラ野郎はその出来事に関与していることがはっきりと分る。また、新聞紙面から電脳メガネの医学的研究の関与から「おじじ」の関与は確実である。さらに、「おばば」は4年前に倒れたという発言もあり、4423の名前を思い出せなくなった原因と4423という名前を知ることになったのも確実である。
 出来事も気になるが、盗撮ペット2号も気になるところである。

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