十二指腸潰瘍

 バリウムを飲むのは、初めてである。あの感じは、飲んでみないと普通の生活では経験できないものである。まず、レントゲンで異物が写らない様に、病院着に着替える。撮影台に昇り、バリウムを一口飲み込む、発泡剤(二酸化炭素)を続いて飲む。バリウムはまずいというほどでもない、特に味の無い液体であった。発泡剤を飲むと、げっぷが出そうになる。炭酸飲料の炭酸だけ飲んだような感じで胃が膨らむ。
 それから、バリウムを補充しながら、胃の側面(左右)、背面からの撮影など、10枚程度のレントゲン撮影を行った。その後、錠剤の下剤を飲む。
 バリウムのレントゲン撮影はそんな風景であった。絶食だったので、終わったらご飯を食べようという気持ちであったが、バリウムと発泡剤で胃が膨れて、食欲が無くなった。バリウムが固まらないように、水分を多く取るように言われる。
 とりあえず、胃のレントゲン写真を見ると、出口のほうにちょっと異常があるといえばあるような影があった。だが、それほど深刻なものでもなく、薬物治療で治るそうだ。病名は十二指腸潰瘍ではということである。静脈に100mlの治療薬を注射して帰宅する。明日も通院。

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