今日のコラム 絶対的多数の決定と個の超越した決定

 実験会議があるので、何時更新するか不明。未明に持ち越す場合あり。
 現代の近代的社会は、多数の決定により国家を含める組織の統一した意思決定を行っている。即ち、絶対的大多数の決定とは、民主主義制度を示すものである。対する超越した個のよる判断とはいわゆる専制制度を指すものである。以前一部の国々はこのような政体を取っている。19世紀は多数が個の判断により動いていた。
 民主主義の最大の特徴は、多数の意思を全体の意思として表現できる点である。また、その表現を決定権として行使できる点である。個の勝手な判断による決定や、自らが望まない決定を自らの努力によって阻止することが出来る。
銀河英雄伝、ヤンウェンリー曰く。
『人民を害する権利は人民にあるべき』(話数失念)である。民主主義の欠点はその決定の遅さと衆愚化である。もし、多数決に投票権を持つものが、無限大に存在すれば、その決定は果てしなく時間を要する。また、政治的無関心層の増加や倦怠感が、民主主義を崩壊する。さらに、民主主義制度はその裏の姿として専制政治の苗床なのである。
 超越した個は、このコラム内では基本的に大宇宙拡大大帝国絶対永久皇帝大帝国大元帥を指して述べている。個や数個による専制制度や貴族制度は、その構成要員の数から考えて、決定が非常に迅速である。また、中央による中央集権体制の実現が効率的である点や無限大に広がる大帝国の絶対多数の国民に決定権を、与えた場合の実務処理が非常に効率的な点。
即ち、意思決定機関が最小に小さい点である。議員が無限大に多い議会で総意としての統一した意見はかけ離れたものになる可能性も含むが、一番の問題は議決の円滑性の無さである。そして、専制体制はその時に最大の効果を発揮できる。
 一般論的にはこの理論は総意として受け入れられない可能性がある。大帝国の規模を創造できないためである。大帝国が持つその無限性を考えると最も理想的な統治体制である。だが、歴史が示すように専制体制の問題点がある。次のものである。決定権が集中しているため、数個で構成される場合、多数決が採用された場合一票が非常に重大な結果をもたらす点、後継者問題、民意を完全に無視し反する決定を実施できる点である。
 結果として大宇宙拡大大帝国は双方の特性を最大限に、問題を最小限にした制度を考案し、採用している。大帝国基本原理に存在する絶対大権四権対対立制度(ぜったいたいけんよんけんついたいりつせいど)や、大帝国四権分立制度がそれである。絶対皇帝による最も効率の良く最善な決定方法と絶対多数の民意で構成される、議会に決定権を持たせた方法である。互いに反発する権力を保有し、相互で監査し、大帝国を良き方向へ進化させるのである。そして、大帝国は本質的な決定を下すことができる。
 絶対的多数と超越した個の両立により、大宇宙拡大大帝国は存在し存続していく。


 コラム:絶対的多数の決定と個の超越した決定
 著者:大宇宙拡大大帝国絶対永久皇帝
 2004.12.17 The IMPERIAL BLACKEye 2004

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