新世紀エヴァンゲリオン 第八話 アスカ、来日

 ここから、ゼーレ魂の座までの話は明るく楽しいものが多い。その橋頭堡となるのがこのアスカ来日である。洋上といつもと舞台が異なるこの話は橋頭堡にふさわしい。相田の騒ぎよう、曰く男なら涙する状況だね。はまったく持って同意する。国連軍艦隊の旗艦に乗り込める状況は、涙する状況であるといえる。それも作戦行動中である。
 この話も平時、戦時ともに素晴らしい出来である。平時においては、アスカとの出会い、相田の行動、葛城のID塗り潰し、艦長と副長のやり取り、加持とミサトのやり取り、ほとんどが良い。加持のアダム輸送とEVA弐号機輸送を兼ねたこのストーリーは加持の作戦を公にせず、うまく隠している。
 さて、戦闘だがこれもリズミカルである。弐号機を操縦するアスカの気質も影響され、良い動きを見せる。イージス艦の乗組員にとっては、使徒と変わらない迷惑さであるが。弐号機水没後の水中戦闘?も良い。特に水没した東京の地図を作戦説明時に使うところはかなりポイントが高い。同様にトップをねらえで用語として使われているキングス弁の発言があることも良い。(実在する名称としては、キングストン弁である。)
 全体的にテンポ良く明るいこの話は好感度が高い。

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